
紹介予定派遣の履歴書の書き方とは?

紹介予定派遣とは、派遣先で直接雇用となることを前提に、最長6ヶ月の期間を決めて派遣社員として働く雇用契約です。紹介予定派遣の応募では、履歴書や職務経歴書の提出を求められることが多くあります。
書類選考においては経歴そのものも大切ですが、同様に必要事項を漏れなく記載できているかといった丁寧さも重要です。
本記事では、紹介予定派遣の履歴書・職務経歴書を書く際のポイントを具体的に解説します。
紹介予定派遣への応募を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
紹介予定派遣への応募は履歴書が必要

まずは、紹介予定派遣の基本的な内容についておさえておきましょう。
紹介予定派遣の概要
紹介予定派遣とは、将来的に派遣先で直接雇用されることを前提とした働き方です。最長6ヶ月の派遣期間を設けて、派遣会社と有期雇用契約を結びます。派遣先会社と派遣社員は、その期間にそれぞれ直接雇用にするかどうかを検討し、双方の合意があれば直接雇用契約を締結します。
派遣社員の中でも、登録型派遣は雇用主が派遣元会社となるため、基本的に履歴書を提出する必要はありません。労働者派遣法では、派遣先会社が労働者を特定できる形で選考を実施することは禁止されています。
一方、「紹介予定派遣」では将来的に派遣先の直接雇用に切り替わることが前提となるため、書類選考が可能です。実際、多くの紹介予定派遣では応募の際に履歴書や職務経歴書が求められます。
また、就業前に面接がおこなわれることも多いのが特徴です。派遣会社を通して、事前に経歴や希望条件がある程度伝わっているという点が、一般的な面接とは異なります。主な目的は、自己紹介をしたり詳しい業務内容を確認したりすることです。
紹介予定派遣における履歴書・職務経歴書の作成ポイント

履歴書や職務経歴書は、経歴や人柄を知るための重要な手がかりになります。
応募者側は「これは書かなくても良いかな」「このくらいで大丈夫だろう」と考えがちですが、数々の応募者を見てきた採用担当者は、1枚の書類から多くの情報を読み取ります。
自分の能力や長所をしっかりアピールするためにも、正しい書き方を知っておくことが大切です。本章では、履歴書・職務経歴書を書く際のポイントについて解説します。
履歴書
履歴書は、氏名や生年月日といった基本情報や、大まかな学歴・職歴、志望動機などを伝えるための書類です。
用紙はコンビニ等身近なお店で購入できますし、Web上から無料でダウンロードできるものも多くあります。形式に多少の違いはありますが、記入する項目は概ね決まっているものです。
企業から指定がなければ、手書きとパソコンのどちらで作成しても構いません。
必要な項目
履歴書に必要な項目は、以下の通りです。
● 提出日
● 氏名
● 生年月日
● 住所
● 連絡先(電話番号・メールアドレス)
● 学歴
● 職歴
● 免許・資格
● 志望動機
● 自己PR
記入漏れやミスに注意して、丁寧に作成しましょう。手書きの場合は黒のボールペンを使用し、書き間違えたら修正ペンは使わず新しい紙に書き直すようにします。
ポイント
履歴書の作成には、正確さ・丁寧さが求められます。記入ミスや空欄が目立つと「適当に書いたのではないか」「仕事に対してもいい加減な人かもしれない」という印象を与えてしまいます。
また、紹介予定派遣は、将来的に直接雇用となって長く働くことが前提の求人です。なぜその企業に入りたいと思ったのか(志望動機)、自分を採用するとどのようなメリットがあるのか(自己PR)など、企業に対する熱量がしっかり伝わるような文章を考えましょう。
職務経歴書
職務経歴書は、細かい業務経験やスキルなどを伝えるための書類です。履歴書はおおまかな流れを確認するのに対し、職務経歴書では「何を」「どの程度」できるのかを詳しく確認します。
職務経歴書の書き方にはいくつか種類があり、自由度が高いのが特徴です。具体的には、キャリアを古いものから順に書く「編年体形式」や直近のものから遡って書く「逆編年体形式」、職種ごとにまとめて書く「キャリア形式」などがあります。
一般的には、古いものから順に書く方法がよく使われますが、自分のキャリアや応募する案件にあわせて、効果的なものを選びましょう。
必要な項目
職務経歴書に必要な項目は、以下の通りです。
● 提出日
● 氏名
● 職歴概要
● 勤務先の社名・配属先
● 業務内容
● 業務上の成果
● PCスキル
● 自己PR
「職歴概要」では、社会人としての経歴を文章で大まかに説明し、あなたがどのような人なのか概要を理解してもらいます。そのうえで、「勤務先の社名・配属先」や「業務内容」などを細かく説明しましょう。企業規模や顧客の特徴(個人向け・法人向け)、チーム内のポジションなども添えると、採用担当者にもイメージしやすくなります。
ポイント
業務内容は、なるべく具体的に書きましょう。例えば一言で「一般事務」と言っても、契約書作成や見積作成、請求書発行、顧客管理、電話・来客対応などさまざまな業務があります。1日または1ヶ月あたり何件対応していたのか、何人のチームでどのようなポジションだったのかなど、数字を用いて書くとより効果的です。
また、紹介予定派遣の場合は「直接雇用になるとどのようにスキルを活かせるか」「将来的にどのようにキャリアアップしたいのか」もアピールしておきたいポイントです。
派遣先の事業内容や募集内容をよく理解したうえで、自分のキャリアと共通する部分を強調して書くと、魅力が伝わりやすくなります。
職歴に紹介予定派遣がある場合の履歴書・職務経歴書の作成ポイント

これまでの職歴に紹介予定派遣の経験がある人は、アピールポイントとして応募書類に記載しましょう。具体的な記入例等を見ていきます。
履歴書の記入例とポイント
過去に紹介予定派遣で直接雇用されたことがある場合は、その経歴も詳しく記入することをおすすめします。他社で直接雇用された経験は、スキルや人柄が認められたことの証明です。
以下は、履歴書の職歴欄に書く際の一例です。
<記入例>
年 |
月 |
職歴 |
令和2年 |
4月 |
株式会社〇〇(派遣元)に登録 |
|
|
株式会社△△(派遣先)にて派遣社員として就業 |
令和2年 |
8月 |
株式会社△△にて正社員登用 |
|
|
本社 経理部に配属 |
令和6年 |
5月 |
株式会社△△ 一身上の都合により退職 |
職務経歴書の記入例とポイント
過去に紹介予定派遣で働いたことがある人は、具体的な業務内容も含めてその旨記載しましょう。
以下は、職務経歴書に書く際の一例です。
<記入例>
株式会社△△
事業内容:建設業
従業員数:200人
期間 |
業務内容 |
令和2年4月~ |
【雇用形態】派遣社員 |
令和2年8月~ |
【雇用形態】正社員登用 |
まとめ
直接雇用を前提に有期契約を結ぶ紹介予定派遣は、他の派遣形態と異なり、事前の面接が設けられているケースが多くあります。履歴書や職務経歴書といった応募書類のポイントをおさえて、希望の案件に就労できるよう準備しておきましょう。
- ライター:西本 結喜(監修兼ライター)
- 結喜社会保険労務士事務所 代表。金融、製造、小売業界を経験し、業界ごとの慣習や社風の違いを目の当たりにしてきたことから、クライアントごとのニーズにあわせ、きめ細やかな対応を心がけている。