派遣会社に提出する履歴書の書き方とは

派遣会社に提出する履歴書の書き方とは

派遣会社に履歴書を提出するとき、「魅力が伝わる履歴書を書くにはどうすればいいのだろう」「派遣で働いた期間は履歴書でどう書けばいいのかわからない」と悩んでいませんか?

志望動機や職歴の書き方、魅力的な履歴書になるポイントをまとめて紹介します。ぜひ参考にして、自分が希望する職場で働けるきっかけになるよう仕上げましょう。

履歴書と職務経歴書の違い

派遣会社に提出する履歴書の書き方とは_1

履歴書は職務経歴書とは異なり、その人の学歴や職歴という実績だけでなく、志望動機・趣味・特技など、パーソナルな部分を知ることができる書類です。応募者である自分の人となりを把握してもらうのに、適した書類といえるでしょう。

対して職務経歴書は、これまで担当してきた職務でどういった経験・スキルを身につけてきたのか、応募先でどういった能力を発揮できるかという職歴や、スキル面に特化した書類です。

企業側からすると、履歴書は応募者の概要を掴むための書類。職務経歴書はそれに加えて具体的に働く姿をイメージできるよう、具体的なスキル・経験を知るための書類という違いがあります。

履歴書の書き方のポイント

履歴書には、下記8項目の内容が含まれています。それぞれ書き方のポイントを、簡単に解説します。

■氏名・生年月日
氏名はパソコンの場合大きなフォントに変更、手書きの場合は枠をたっぷり使い、大きな文字で記載してください。生年月日はPCの場合、数字が見やすいフォントを選び、手書きの場合は数字が見やすくなるよう配慮して記載しましょう。

■証明写真
3ヶ月以内、脱帽・マスクを外した姿で撮ったものを貼り付けてください。履歴書用のサイズで間違いがないように、確認するか、写真館で撮った方が良いかもしれません。メガネは着用していても問題ありませんが、実際に勤務するときにメガネを外して勤務するのであれば、メガネを外して証明写真を取っておくことをおすすめします。

■学歴
学歴欄でよく間違えやすいのが、元号と西暦の混同表記、学校名を略称で書いてしまう、仕事に関係のない学歴を書くなどです。元号と西暦はどちらでもいいのでどちらかに統一し、学校名は正式名称で記述、大学院などの研究内容などは応募先の仕事に役立つもののみ記述と覚えておくと良いでしょう。

■職歴
職歴部分については、すべての経験を記述しましょう。枠に余裕があるようであれば、部署名・業務内容なども明記しておくと興味をもってもらいやすくなります。勤務期間にブランクがある場合は、そのブランク期間に何をしていたのかを明確に答えられるようにしておきましょう。派遣期間の書き方については、下記で詳しく解説します。

■志望動機
派遣登録目的であれば、志望動機は不要です。派遣先に提出するための履歴書の場合は、応募した仕事に対する思いを書くようにしましょう。

■資格
資格欄には、持っている資格や免許の正式名称を記載してください。運転免許を書いた後、その他業務上役立ちそうな資格や免許があれば書いておくことをおすすめします。

すべて記載し終わったら、次の行の右端に「以上」と書いておいてください。資格や免許を持っていない場合は、空欄ではなく「特になし」と書いておきましょう。

■自己PR
自己PR部分に関しては、志望理由などには触れず、これまでの仕事の経験を今後の仕事にどう活かしていくつもりなのか、自身の強みがわかるように記載することを心がけましょう。

■趣味・特技
趣味や特技の中でも、特に応募している業種・職種に関連がありそうな趣味や特技を選んで記載してください。あまり関連がなさそうであっても、何も書かないよりは何か記載しておいた方が先方の印象に残る可能性もあります。自己紹介の意味を込めて、何かは書いておくようにしましょう。

派遣で働いた期間の履歴書の書き方

派遣で働いた期間が長い場合、職歴欄に書ききれない、複数の派遣先で働いた場合どう記載すればいいのか迷う方に向けて、職歴欄の書き方を紹介します。

一般的な履歴書と異なる点は、入社・退社ではなく、就業と派遣期間満了という表記になること、派遣元である派遣会社が変わった場合は表記すること、守秘義務がある案件の場合は企業名を明記しないことなどがあります。

よくあるパターン3つの例を書きましたので、ぜひ参考にしてみてください。

1社・1つの派遣先で就業

派遣元がスタッフサービス、派遣先が株式会社A社であった場合、下記のように記載します。

20◯◯年◯月 株式会社スタッフサービスに派遣登録
20◯◯年◯月 株式会社A社にて派遣スタッフとして就業
       所属部署:営業1部
       職務内容:事務スタッフとして電話・来客対応、資料作成業務など
20◯◯年◯月 派遣契約満了

派遣元の会社は1社、複数の派遣先で就業した場合は、下記のように書いてください。

20◯◯年◯月 株式会社スタッフサービスに派遣登録
20◯◯年◯月 株式会社A社にて派遣スタッフとして就業
       所属部署:営業1部
       職務内容:事務スタッフとして電話・来客対応、資料作成業務など
20◯◯年◯月 派遣契約満了

20◯◯年◯月 同社内で別部署にて派遣スタッフとして就業
       所属部署:経理部
       職務内容:経理スタッフとして請求書の作成、伝票管理業務など
20◯◯年◯月 派遣契約満了

複数社・複数の派遣先で就業

複数の派遣会社へ登録し、複数の派遣先で就業していた場合は、下記のように記載してください。

20◯◯年◯月 株式会社スタッフサービスに派遣登録
20◯◯年◯月 株式会社A社にて派遣スタッフとして就業
       所属部署:営業1部
       職務内容:事務スタッフとして電話・来客対応、資料作成業務など
20◯◯年◯月 派遣契約満了

20◯◯年◯月 株式会社B社にて派遣スタッフとして就業
       所属部署:◯◯◯
       職務内容:◯◯◯
20◯◯年◯月 派遣契約満了

20◯◯年◯月 株式会社C社にて派遣スタッフとして就業
       所属部署:◯◯◯
       職務内容:◯◯◯
20◯◯年◯月 派遣契約満了

20◯◯年◯月 派遣会社Bに派遣登録
20◯◯年◯月 株式会社D社にて派遣スタッフとして就業
       所属部署:◯◯支店営業部
       職務内容:営業事務スタッフとして電話・来客対応、資料作成業務など
20◯◯年◯月 派遣契約満了

20◯◯年◯月 株式会社E社にて派遣スタッフとして就業
       所属部署:◯◯◯
       職務内容:◯◯◯
20◯◯年◯月 派遣契約満了

20◯◯年◯月 株式会社F社にて派遣スタッフとして就業
       所属部署:◯◯◯
       職務内容:◯◯◯
20◯◯年◯月 派遣契約満了

以上、自分の派遣経験に応じて合うパターンの職歴欄を参考にしてください。

履歴書を書くときのポイント

派遣会社に提出する履歴書の書き方とは_4

ここまで履歴書の書き方を欄別に紹介してきましたが、履歴書全体を通して書くポイントを紹介します。履歴書を書く際のポイントは、「結論・理由の順番でわかりやすく書く」、「アピールするポイントを絞る」、「嘘をつかない」の3つです。

・結論、理由の順番でわかりやすく書く
履歴書は箇条書きのような少ない情報と文章が混在しているため、文章を結論・理由の順番で簡潔に表現しておくと、理解が進みやすいです。まずは、履歴書を書く前に文章を確認し、簡潔な内容にしてから清書するよう、心がけましょう。

・アピールするポイントを絞る
アピールするポイントは応募する業種・職種に合わせて、1つに絞りましょう。職務経歴書などを出す場合は、重複しないものを選んでください。履歴書の自己PR欄は文字数が少ない傾向にあるため、簡潔に済ませられるアピールポイントを履歴書の方に書くといいでしょう。

・嘘をつかない
職歴を勝手に間引く、経験年数を事実よりも増やす、事実と異なる表彰・職位を書くなど、「この程度は問題ない」と軽く考えないようにしてください。

少しのことでも、経歴詐称をすると大きな問題に発展しかねません。少しのことで危険な橋を渡るよりも、アピールを魅力的にする方に力を尽くすことをおすすめします。

まとめ

派遣会社に提出する履歴書の書き方について、志望動機や職歴の書き方、書くときのポイントなどをまとめて紹介しました。

一般的な転職活動とは異なる部分もあるため、改めて確認してから記載を始めることをおすすめします。特に派遣スタッフとして働いた職歴の書き方は、例を参考に別の紙に書き出しておき、間違えずに記載できるよう準備しておきましょう。

ライター:高下 真美 / ライター
新卒で人材派遣、人材紹介企業に入社し、人事・総務・営業・コーディネーターに従事。その後株式会社リクルートジョブズ(現・株式会社リクルート)に転職し、営業として8年勤務後、HR系ライターとしてフリーランスへ転身。現在は派遣・人材紹介・人事系メディアでの執筆、企業の採用ホームページの取材・執筆の他、企業の人事・営業コンサルタントとして活動中。

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