派遣会社の登録ですることは?
派遣社員として働きたいけれど、「何から始めればいいのかわからない」「働き始める前に注意点を知りたい」と悩みを抱えていませんか?
派遣社員として働くには、まず派遣会社に登録をする必要があります。この記事では、派遣会社に登録をする方法や登録する際のポイント、働くまでの流れなど派遣社員として働くまでに知っておきたいことをまとめて紹介します。
派遣社員として働くまでの流れ
派遣社員として働くまでには、下記の5ステップが必要です。まずは派遣会社から仕事を紹介してもらえるように、派遣会社への登録をしましょう。
登録
希望の派遣会社を選び、その派遣会社の派遣求人サイトやホームページから、登録フォームに入力をし、仮登録をおこないましょう。
入力する情報は氏名(ふりがな)・生年月日・電話番号・メールアドレス・希望勤務エリアなどです。メールアドレスがない場合は、電話でも登録が可能です。
面談なしでWEB登録のみの場合、派遣会社によって必要な項目は異なりますが、住所・学歴・希望職種・職務経歴・保有資格・PCスキルなどを入力し、本人確認書類・顔写真のアップロードなどをすれば登録が可能です。
登録面談
WEBで仮登録をして対面での面談を希望した場合、派遣会社の方から登録面談の依頼が来るため、日程を調整する、あるいは日程調整フォームから入力をして面談日を決定してください。
派遣会社によりますが、登録面談は派遣会社に直接伺うか、登録会参加の2種類があります。直接会っておきたい、雰囲気を知りたいという方は直接の面談を、なかなか行く時間が取れない方はオンライン登録にするなど、希望に応じて判断ください。
登録面談ではどのような仕事を希望しているのか、条件面での希望などを聞かれるため、すぐに答えられるように自分の希望を整理しておくのがおすすめです。
お仕事の紹介、応募
面談の際に、希望しているお仕事があれば応募しておくと、その後の就業開始までがスムーズになる可能性があります。仮に希望するお仕事がない状態で行ったとしても、面談後に希望の仕事を探して応募しておけば、その次のステップに進みやすくなるでしょう。
応募する際は、自分のスキルとはかけ離れたお仕事に応募しないよう、必要要件をよく確認してください。ざっとでもいいので希望のお仕事に近い募集中のお仕事を見て、必要スキルを把握しておく必要があります。
また、あなたのスキルに当てはまる、おすすめの仕事が他にあれば、担当者からお仕事を紹介してもらえます。
顔合わせ
応募をすると、派遣先企業によっては顔合わせをする場合もあります。顔合わせでは派遣先と派遣社員がお互いの雰囲気を知り、働き出す前に挨拶をして会社見学をする、人となりを知り合う、就業条件や環境、仕事内容を確認するなどの意味があります。
もし顔合わせを実施してくれる派遣先であれば、ぜひ参加しておきましょう。就業スタートの前に顔を合わせておくだけでも、初対面よりは落ち着いた状態でスタートできます。
就業スタート
条件面等にも問題がなければ、いよいよ就業スタートです。指示された持ち物以外にも筆記用具、メモなどを持っていき、一度説明を受けたものはスムーズに理解できるように準備をしておきましょう。挨拶や自己紹介の内容を考えておくと、初日から気持ちよく仕事スタートできます。
派遣会社の登録方法
派遣会社に登録する方法は派遣会社に訪問・WEB登録・電話の3種類があります。それぞれどのように登録をするのか、方法を紹介します。
派遣会社に訪問
まずは登録フォームに入力し、派遣会社に訪問する方法から紹介します。派遣会社の担当者と1対1で直接会い、これまでの経歴や希望を伝えて、あなたに合う仕事などを相談しながら面談ができます。派遣会社によっては、訪問前にビデオ視聴やスキルチェックなどが必須となっている企業もあります。
派遣会社に訪問する面談以外に、アクセスの良い会場でおこなわれる、登録会という形式があるのはご存じでしょうか。登録会の場合は派遣登録を希望する人が多いため、ずっと1対1で相談できるわけではありません。しかし、あなたの希望を聞き、合いそうな仕事を紹介してもらえる点は訪問しておこなう登録と同様です。
WEB登録
こちらは登録フォームに入力をした後、対面の面談ではなくそのままWEBでの登録を希望された場合の登録方法です。直接会えないものの、住所・学歴・希望職種・職務経歴・保有資格・PCスキルなどを入力し、本人確認書類・顔写真のアップロードをしているため、基本的な情報は派遣会社に伝わっています。
どちらかというと自分が合うお仕事を探して、お仕事に応募していきたい場合に当てはまる登録方法といえるでしょう。
電話
まず、電話でどこまで詳細な情報を伝えるかはその派遣会社によるため、ホームページや派遣サイトを見て確認してください。登録会予約を電話で受けるケース、基本情報を聞いて登録してくれるケース、WEB登録のような情報を電話で受けて入力してくれるケースなどさまざまな方法があります。電話で伝えられる情報には限りがあるため、できるだけ訪問もしくはWEB登録をする方がお仕事の紹介はもらいやすいでしょう。応募も基本はWEBであるケースが多いため、WEB上で登録できるデバイスを準備しておくことをおすすめします。
派遣会社の登録のポイント
派遣会社に登録面談に行く、登録会に行く場合は、下記のポイントに注意が必要です。
持ち物をよく確認し、忘れ物をしない
登録面談や登録会に参加する際の持ち物としては、下記3点が挙げられます。
・本人確認書類
・印鑑
・予約ID、パスワード
当日デバイスを渡されて入力することもあるため、予約IDやパスワードを忘れないようにしてください。また、書類に印鑑を押すこともあるため、指定がなくても印鑑は持参しておくと良いでしょう。本人確認書類は事前にアップロードをしている場合、不要ですが、何か不備があった場合を考えて持参しておくと安心です。
アピールする項目を整理しておく
登録をする多くの人のなかで自分にお仕事の紹介をもらうためには、アピールポイントを整理しておくことが重要です。
登録というと「聞かれたことに答える」というスタンスになりがちですが、ライバルがたくさんいるなかでより自分の希望に合うお仕事を紹介してもらうには、「ぜひこの方に紹介したい」と思ってもらえるアピールが重要です。
転職の面接と同等の意気込みで、準備をしておくに越したことはありません。下記のような質問をされたと想定して、回答を準備しておきましょう。
・なぜ派遣として働きたいのか
・このお仕事を希望する理由
・このお仕事で自分が(他者と比べて)役立てそうなこと
・上記の根拠となるエピソード、スキル、資格など
身だしなみ、マナーに心を配る
派遣先ではなく、派遣会社との面談となると少し気が緩んでしまう方もいるかもしれません。しかし、遅刻、当日キャンセル、言葉遣い、態度などのマナー、社会人としてビジネスシーンにふさわしい身だしなみの両方に注意が重要です。
転職の面接と同等の緊張感を持って、身だしなみやマナーに気を配りましょう。
まとめ
派遣として働くことを目指し、これから登録をしようと考えている方に向けて、登録方法の種類や派遣就業までの流れ、登録の際に気をつけるべきポイントを紹介しました。
自分が希望する対面・WEB・電話の3種類の登録方法から選び、もし対面での登録の場合はスムーズなお仕事紹介がもらえるよう、アピールする項目の整理・身だしなみ・マナーに気を配って対応してください。
本記事のポイントを参考に、ぜひ希望する仕事に就き、充実した毎日を送っていきましょう。
- ライター:高下真美 / ライター
- 新卒で人材派遣、人材紹介企業に入社し、人事・総務・営業・コーディネーターに従事。その後株式会社リクルートジョブズ(現・株式会社リクルート)に転職し、営業として8年勤務後、HR系ライターとしてフリーランスへ転身。現在は派遣・人材紹介・人事系メディアでの執筆、企業の採用ホームページの取材・執筆の他、企業の人事・営業コンサルタントとして活動中。