ファシリテーションの意味や重要性を紹介!必要なスキルとは?
ビジネスの場において、ファシリテーションの重要性は高まっています。会議やコミュニティづくりにおいても、ファシリテーションスキルの有無で成果(ゴール)が大きく変わるといっても過言ではありません。この記事では、ファシリテーションの概要や必要性、ファシリテーションに必要なスキルを中心にご紹介します。
目次
ファシリテーションとは何か?
ファシリテーションとは、会議やコミュニティにおいて参加メンバーとの調和を図りながら、意思疎通をまとめて進行をスムーズする方法のことです。ファシリテーションが上手くいかず、議論が深まらなかったり目的が達成されなければ、計画の進行が滞ったり、再度会議のスケジュール調整をしたりと余計な手間が発生する場合があります。会議後に余計な作業を発生させないためにも、ファシリテーションスキルはとても重要だといえます。
ファシリテーターの役割
会議中で主にファシリテーションを担う方を「ファシリテーター」と呼びます。ファシリテーターが進行の流れをどのように作るかで、会議の質向上や参加者の満足度が変化し、結論にも大きく影響します。話が脱線してしまうと議論している内容が深まらず、進行が妨げられてしまいます。これを防ぐのもファシリテーターの役割です。
ファシリテーターは会議の進行権を握っています。自分の意見を述べる一方、議論されている内容をまとめる必要があります。ほかの参加者と比べて発言しやすい立場にいるため、ファシリテーターは議論の脱線を修正しやすい立ち位置にいます。なお、脱線した話題を元に戻すときは、発言者に不快な思いをさせないような配慮も大事です。
ファシリテーションに必要なスキル
ファシリテーションスキルを身につけるためには、以下がポイントになります。
1.場の雰囲気をつくる
初対面同士の会議では、お互いに緊張してなかなか会話がはずまないケースもあるでしょう。その場合、はじめに自己紹介や雑談、ミニゲームを行う「アイスブレイク」で参加者の緊張感をほぐし、場を和ませて打ち解けやすい雰囲気を作る手法を試してはいかがでしょうか?会議を理想の流れにするためにも、風通しの良い雰囲気を作るスキルは必要だといえます。
2.参加者の意見を引き出す
参加メンバーのなかには、場の雰囲気に飲み込まれて発言できない人もいます。しかし、何も発言しない人が実は価値のある意見を持っている可能性もあります。メンバーから意見を引き出す方法としては「意見がないか聞いてみる」「ほかの人が食いつきそうな意見をファシリテーターが述べる」などが挙げられます。
3.議論の方向を見極める
議論がどの方向に進むのか見極めるスキルも必要です。「Aの方向に進みそうだから、〇〇に話に向けてみよう」というように、常に自身の立ち居振る舞い方を考えながら会議を進行しなければなりません。そうしなければ議論が散らかり、進行に悪影響を与えてしまいます。議論の方向を見極めるスキルが求められます。
4.どの発言に対しても耳を傾ける
参加メンバー全員の発言を聞きましょう。意見を聞くことで、参加者の考えを把握できるため、会議をどのような方向に進めるべきか道筋を立てやすくなります。また、参加メンバーに「ファシリテーターが意見を聞いてくれない」と思われてしまうと、発言してもらえなく恐れがあります。活発な議論をするために、参加メンバーの発言に対して傾聴することを心がけましょう。
5.表情やしぐさなどを気にする
参加メンバーの表情やしぐさを見ながら、会議に対してどの程度の情熱を持っているか判断しましょう。議題に対して熱い気持ちを持っている人が多ければ、いきなり本題に突入してもよいかもしれません。しかし、議論に対して関心を持っていない人が多い場合、いきなり本題に入っても活発な議論が行われない恐れがあります。参加メンバーの表情やしぐさを気にしながら、話の内容や順番を考えましょう。
6.参加メンバーの意見をまとめる
会議終了後になんらかの結論を出さなければならない場合は、参加メンバーの発言内容をまとめる必要があります。意見がまとまらないまま会議を終えることは、会議の失敗を意味します。目的が達成されない会議は、プロジェクトの進行を妨げたり、参加者のモチベーションを低下させたりするなど、悪影響をおよぼします。会議の内容をふまえて参加者の総意をまとめるスキルが重要です。
まとめ
会議にファシリテーションスキルを活かせるかどうかで、会議の進行や結論は異なります。また、会議の進め方によって、参加メンバーのモチベーションも変わります。議論を活発化させるためには、モチベーションを上げるのも大事なことです。ファシリテーションスキルを磨いて、会議の質向上をめざしましょう。