派遣の顔合わせとは?具体的に何をするの?
顔合わせとは、派遣社員の希望による会社見学であり、派遣会社の営業担当者やコーディネーターと一緒に派遣先企業の担当者へ出向き、業務内容の確認をすることで、仕事内容や環境について把握することが目的です。紹介予定派遣を除きいわゆる事前面接等(派遣労働者を特定することを目的とする行為)は禁止されています。(労働者派遣法第26条第7項)では、顔合わせでは具体的にどのようなことをするのでしょうか?準備の仕方やポイントとともにお伝えします。
顔合わせですること
顔合せですることは以下の通りです。
・自己紹介
・勤務時間、業務内容などの確認
・業務開始までのスケジュールの確認
※自己紹介は名前や、これまで経験してきた業務や取得資格等を説明することで、業務内容の確認がより円滑に進みます。
顔合わせにあたり、派遣先企業への訪問前に、訪問先企業の最寄駅や、そのオフィス前などで、営業担当者と待ち合わせ、
① 挨拶
② あなたの経歴の再確認
③ 担当する業務内容の説明
④ 質疑応答
を確認します。
顔合わせにかかる時間は、15~30分程度で、職場見学がある場合は、1時間程度かかることもあります。
それぞれの流れとポイントは、以下の通りです。
① 挨拶:明るく、ハキハキとあいさつしましょう。
② あなたの経歴の再確認:これまで経験してきた業務、取得した資格等に基づいた自己紹介を想定しておきましょう。
③ 担当する業務内容:担当者から、担当する業務について説明を受けます。あなたの業務レベルについて質問されることもあります。
④ 質問:気になることを確認しておきましょう。業務の不明点や具体的なフロー、福利厚生施設の利用や就業フロアの環境などの質問が主となるでしょう。「就業までに勉強しておいた方がいいことは、どんなことでしょうか?」という前向きな質問もいいでしょう。
顔合わせ後、就業について営業担当者から連絡が来ます。2,3日から1週間程度かかることが多いです。
顔合わせの事前準備
顔合わせ前に準備をしっかりすることで、スムーズな顔合わせとなります。
〇業務内容の確認
〇自身の経験業務などをきちんと説明できるかなど、自己紹介の練習
〇きちんと見える服装、身だしなみ
〇これからのキャリアビジョン、就業を通じて会得したいことなどを考えておく。
派遣予定先のホームページを見ておくことは、業務のイメージや会社の雰囲気を把握するのに役立ちます。自己紹介は、自分で話すときに
「業種や部署」
「どんなことに気を付けて仕事をしてきたか」
「どんなことを学んできたか」
などを盛り込むと、担当者が、一緒に働いている姿をイメージしやすくなります。数字を用いてわかりやすくするのもコツです。
例:「30代キャリア女性向けのアパレル会社で、営業事務をしていました。百貨店担当の営業の5人チームの資料作り、スケジュール管理、経費精算をしていました。パワーポイントを使ってプレゼン資料を作成するときは、動きがあって、わかりやすくすることを心がけていました」
自己紹介は、本番で緊張してちょっと小さな声になっても大丈夫なように、大きな声で話す練習をしておきましょう。顔合わせは、初対面の方との打ち合わせなので、印象が悪くならない清潔感のある服装(スーツなど)で臨みましょう。髪の長い人はまとめておくなど、清潔感を印象付けるような身だしなみにすることをおすすめします。
また、この機会にキャリアビジョンを考えておくことも大切です。
・業務を通じて自分が成長できるようにするにはどうしたらいいか
・やりたい仕事にチャレンジするためには、どんな勉強をしたらいいか
・憧れの先輩のようになるにはどうしたらいいか
このようなことを考えておくと、顔合わせの時の自己紹介や会話に深みが増すようになります。
顔合わせを成功させるポイントは?
顔合わせを成功させるポイントは以下の2つです。
① 派遣会社の営業担当者との打ち合わせで疑問点を解決しておく。
とにかく、事前準備が成功のポイントです。わからないことは、どんどん営業担当者に問い合わせましょう。労働条件や職場環境については、就業してから、「こんなはずじゃなかった」とならないようにきちんと確認しましょう。特に、育児、介護などで、残業の度合いなどが気になる方は、しっかり確認しましょう。
② ポジティブな発言を心がける。
「どうせ・・・」「だって・・・」「これしか・・・」と考えるのがクセになっていませんか。ポジティブな発言を心がけましょう。「このようなことは出来ますか?」と聞かれた時に、「できません」ではなく、「教えていただけたら出来そうです」「マニュアルを見せていただけますか」と、「どうしたら出来るか」を前向きに考え、発言しましょう。
まとめ
営業担当者/コーディネーターに相談して、スムーズな顔合わせができるように備えましょう。仕事を通じて自分の成長があると思えば、おのずと、どのように振舞えばいいかがわかります。一緒に働きたい人材だと感じてもらえるように、相手の立場に立って取り組みましょう。