受付で働いてみよう！仕事内容や特色

受付の仕事内容は、お客様が来社した際の「電話での来客取りつぎ」「接客対応」「会議室などの予約管理」「清掃業務」「送迎用車の手配」「物品の受け取り」などさまざまな業務があります。お客様が少ない時間などは、パソコンを使用した簡単な「資料作成」や「伝票整理」などの庶務事務なども任されることもあるでしょう。受付の仕事の1日の流れは、出社後、その日のスケジュールをパソコンで確認し、来客前には会議室の清掃も行います。来客されたら笑顔でお迎えして、お客様の「名前・会社名」を確認。内線で面会者に連絡後、お客様を会議室へお通しして「お茶出し」をします。その日の気温などを配慮して、冷たい飲み物や温かい飲み物などを選ぶ心配りも大切でしょう。お客様がお帰りになったら、会議室の清掃をおこない、お客様の忘れ物などないかも確認しましょう。1日の仕事の中で、時にはアポイントのないお客様や1度に大勢のお客様をお迎えすることもありますが、あせらずに機転を効かせて、できるだけ丁寧な対応を心がけたいものです。もし、イレギュラーな対応の場合は、周りの先輩達に相談してみるのも良いでしょう。

受付業務の勤務形態は、一般企業での勤務の場合には、土日祝日休みが一般的となっています。ただし、それ以外の就業先の場合では、シフト勤務が多く平日休みとなることも多いです。たとえば、「カーディーラー」「アミューズメント施設」「百貨店」などはシフト勤務があります。シフト勤務の場合、繁忙期は休みが変わることもあります。また、シフト制の場合には、自分の都合ばかり優先せずに、周りの社員と協調性を持ってシフトを組むようにしましょう。

2017年4月度の「リクルートジョブズ」の派遣スタッフ募集時平均時給調査によると三大都市圏の受付で働く派遣社員の場合の平均時給は1,347円となっています。外資系企業での時給は若干高めの傾向です。扶養の範囲内での週3日などの勤務の場合には、平均時給以下のケースもあります。なお派遣社員の時給は地域性があるため、地方での勤務の場合では、東京都内での勤務よりも若干低めの傾向となります。これまでに受付の実務経験がある方は高時給からスタートできる場合もありますし、もし受付の仕事が未経験の場合でも、勤務の経験を積むことにより昇給するチャンスもあるでしょう。

【出典】
2017年4月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査（リクルートジョブズ）
http://www.recruitjobs.co.jp/info/pdf/pr201705161034.pdf

受付として働く最大のメリットは、ビジネスマナーが得られることです。また、毎日さまざまなお客様と接することで、冷静に臨機応変な応対ができるようになります。そして、常に人から見られることで「身だしなみ」も意識できるようになり、「言葉使い」「清潔感あるメイクアップ」なども身につけることもできるでしょう。また、派遣就業先によっては、「パソコン」や「英会話」のスキルも学ぶことができます。受付で働くデメリットは、クレームなど難しい対応を経験したり、大企業での勤務の場合には、100件以上の内線番号を使い分けたりする必要があります。パソコンのスキルが高い人の場合には、使用頻度が低いため業務に物足りなさを感じるかもしれません。

受付の仕事は、来客対応以外にも多岐の業務がある場合もあるので、さまざまなスキルを活かすことができます。例えば「秘書検定」や「ビジネス実務マナー検定」などの資格は重宝されるでしょう。外資系企業での勤務の場合には、海外からのお客様や英語の電話対応のために、英会話以外にも「TOEIC」や「英検」の資格も役立つスキルです。徐々に業務に慣れてくれば、マニュアル作成などの資料作成も任させることもありますので、「Excel」や「Word」などの基本的なパソコンスキルも身に付けておきたいところ。それ以外にも、来客対応では、高いホスピタリティも求められますので、ホテルなどでの接客経験も役に立つでしょう。人と接することが好きな人や座りっぱなしのデスクワーク以外の業務が好きな人にはぴったりな仕事です。派遣社員として実績を積めば、社員になるなどキャリアアップの道も期待できます。

このように受付は、会社の第一印象を決める責任ある仕事であり、さまざまなスキルも習得できる魅力ある仕事です。お客様から「ありがとう」と言ってもらえたときに、きっと大きなやりがいを感じることができるでしょう。