
コールセンターとは?仕事内容や向いている人の特徴を解説

顧客の悩みを解決できる「コールセンター」の業務は、顧客側と企業側の双方にとってメリットのある職種で、やりがいのある仕事です。コールセンターの仕事はインバウンド業務とアウトバウンド業務の2つに分けられ、それぞれで仕事内容が異なります。
本記事では、コールセンターの概要や仕事内容とともに、魅力や注意点、向いている人の特徴について解説します。
目次
コールセンターとは
コールセンターとは、電話で顧客対応をする窓口を指します。日本コールセンター協会では以下のように定義しています。
「顧客や消費者のインバウンドやアウトバウンドの電話応対を行う拠点・窓口のこと。」
引用:日本コールセンター協会「コールセンター/テレマーケティング用語集」
コールセンターでは、顧客からの商品やサービスへの問い合わせだけでなく、クレーム対応やアポイント取りなどにも対応しています。コールセンターは、顧客の悩みに対する迅速な対応をするうえで大きな役割を果たしており、顧客側と企業側の双方にとってメリットのある職種です。
対応する内容によっては、10人程度の少人数で運営するケースや100人を超えるほどの大人数で運営するケースがあります。オペレーターの雇用形態もさまざまです。オペレーターを直接雇用している企業もあれば、外部委託している企業もあります。
コンタクトセンターとコールセンターの違い
コンタクトセンターとは、電話だけでなく、メールやSNS、チャットなどのさまざまな連絡手段で顧客対応をする窓口です。一方、コールセンターは原則として電話での顧客対応をする窓口です。コンタクトセンターとの違いは、複数の連絡手段での対応可否といえます。
ただし、近年ではコールセンターでも複数の連絡手段に対応しているところが存在します。日本コールセンター協会でも「コールセンターと同義でも使用される」と定義されており、2つの職種に明確な違いはありません。
サポートセンターとコールセンターの違い
サポートセンターとは、自社の商品やサービスを購入した顧客の悩みを解決する窓口です。電話やメール、SNS、チャットボットなど複数の連絡手段に対応するのが一般的です。「お客様相談センター」「カスタマーサービスセンター」などと呼ばれるケースもあります。
サポートセンターとコールセンターの違いは、複数の連絡手段への対応と専門性です。サポートセンターでは、PC操作や車のナビゲーションに対する内容など、技術的な知識が必要な対応が求められます。一方、コールセンターは注文受付やクレーム対応などの対応が求められることが多く、技術的な知識が求められるケースは多くない傾向にあります。
ただし、コールセンターでも技術的な知識を求められるケースがあります。コンタクトセンターと同様に、サポートセンターとコールセンターについても明確な違いはありません。
コールセンターの形態
コールセンターの形態には、以下の4つが存在します。
形態 |
概要 |
活用事例 |
拠点型 |
・コールセンター専用の拠点で業務をおこなう形態 |
・クレジットカード会社のサービスセンター |
拠点常駐型 |
・社内のオフィスにコールセンターを設け、組織を運営する形態 |
・家電メーカーのお客様相談室 |
在宅型 |
・オペレーターが自宅でコールセンター業務をおこなう形態 |
・ECサイトのカスタマーサービス |
ハイブリッド型 |
・拠点と在宅の両方でコールセンター業務をおこなう形態 |
・航空会社の予約センター |
サービスや業界によって適した形態が異なります。そのため、どのような業界やサービスなのかを理解しておけば、どの形態のコールセンターなのかが予想しやすくなります。
コールセンターの仕事内容
コールセンターの仕事は、顧客からの電話を受けて対応するインバウンドと、顧客にアプローチするアウトバウンドに分けられます。ここでは、それぞれの仕事内容について解説します。
インバウンド業務
インバウンド業務は、顧客からの問い合わせに対応する受け身の業務です。インバウンド業務は以下の3つに分類され、それぞれの仕事内容は以下のとおりです。
業務の種類 |
主な仕事内容 |
カスタマーサポート |
・問い合わせの回答や担当部署への取り次ぎ |
テクニカルサポート |
・専門の担当者への取り次ぎ |
テレフォンオペレーター |
・自社商品やサービスの購入手続きのサポート |
アウトバウンド業務
アウトバウンド業務は、見込み顧客へのセールスや顧客へのお知らせなど、自社から顧客にアプローチする能動的な業務です。アウトバウンド業務は主に以下の2つに分類されます。
業務の種類 |
主な仕事内容 |
テレマーケティング |
・自社の商品やサービスを購入した履歴がある顧客に対し満足度や要望などのヒアリング |
テレフォンアポインター |
・顧客や見込み客に自社の商品やサービスを紹介 |
コールセンターで働く魅力・メリット

コールセンターで働く魅力やメリットとして、以下の4つが挙げられます。
● 未経験から始めやすい
● 電話応対スキルが身につく
● 服装・髪形などに決まりがないことが多い
● 週4日以内勤務ができる
ここでは、それぞれの魅力やメリットについて解説します。
未経験から始めやすい
コールセンターの業務には、特別な資格や経験が求められないことが多く、電話応対に抵抗がなければ未経験からでも始められます。現に、コールセンターの求人には「未経験OK」のものも存在します。
コールセンターでは、業務標準化や効率化のため、業務フローや注意点がマニュアル化されているのが一般的です。また、ロールプレイングやOJT(On The Job Training)などの研修制度を設けている企業も多く、未経験の方でも準備をしたうえで業務に取り組めます。
電話応対スキルが身につく
コールセンターの主な業務は電話応対です。前述したように、コールセンターの業務はマニュアル化されているものが多く、電話応対にもガイドラインが存在します。ガイドラインに沿って進めれば、自身で一つひとつの対応方法を考える必要がありません。
仕事を進めるうちにガイドラインに沿った対応が自然にできるようになるため、電話応対のスキルが自然に身につきます。電話応対で顧客とのやり取りを経験することにより、ビジネスマナーも身につくでしょう。
服装・髪形などに決まりがないことが多い
コールセンターは、顧客と直接顔を合わせことが少ない仕事です。スーツや制服などの着用が指定されない職場や、髪型に決まりがない職場が多く存在します。
そのため、スーツや制服の着用に抵抗感がある人や、私服勤務を希望する人にとってはおすすめの仕事といえるでしょう。ただし、派手すぎる服装や髪型は禁止されている場合があります。
週4日以内勤務ができる
コールセンターの仕事は、シフト制の求人もあります。細かい条件は職場によって異なるものの、午前中のみの勤務や週休3日などの条件で働けるところもあります。
そのため、子どもの保育園の送迎時間に合わせて勤務時間を設定したり、趣味の時間を確保するために勤務時間を短くしたりすることも可能です。自分の都合に合わせて働けることは、大きなメリットといえるでしょう。
スタッフサービスの電話業務、週4日以内の派遣求人一覧
https://www.staffservice.co.jp/tel/w4/
コールセンターで働く際の注意点
コールセンターで働く際の注意点として、以下の2つが挙げられます。
● マニュアルを覚えることが大変
● クレーム対応を担当することがある
ここでは、それぞれの注意点について解説します。
マニュアルを覚えることが大変
前述したように、多くのコールセンターにはマニュアルが準備されており、それに沿って業務を進めれば未経験の方でも問題なく対応できます。しかし、未経験でも進められるほどのマニュアルがあるということは、決められた作業手順が多いことを意味します。
作業手順が決められている以上、それを覚えていかなければスムーズに仕事を進められません。覚えることが苦手な方にとっては、デメリットといえるでしょう。
クレーム対応を担当することがある
コールセンターの仕事のひとつに、顧客からのクレーム対応が存在します。クレームは理不尽な要求をされたり、罵詈雑言を浴びせられたりすることもあります。
クレームの内容にもよるものの、主な対応として挙げられるのは、以下の4つです。
● 毅然たる態度で接する
● 落ち着くまで待つ
● 再度連絡するよう提案する
● 管理者やベテランのオペレーターに対応を代わってもらう
また、職場によってはクレーム対応が少ないところも存在します。クレーム対応に不安や抵抗感がある方は、事前にクレーム対応の頻度を確認しておきましょう。
コールセンター業務に向いている人

コールセンター業務に向いている人の特徴として、以下の4つが挙げられます。
● お客様の困りごとの解決に貢献したい人
● 臨機応変に冷静な対応ができる人
● インセンティブ制度で稼ぎたい人
● 接客業の経験者
ここでは、それぞれの特徴について解説します。
お客様の困りごとの解決に貢献したい人
インバウンド業務は、顧客からの商品やサービスに対する問い合わせに対応し、不満や困りごとを解決する業務です。そのため「お客様の役に立ちたい」「困っている人を助けてあげたい」など、困りごとの解決に貢献したい人にとっては適した職種といえます。
このような人は、顧客から感謝されたり顧客の悩みを解決できたりしたときに、やりがいを感じられるでしょう。
臨機応変に冷静な対応ができる人
コールセンターの業務は、マニュアルに沿って対応することが原則です。しかし、マニュアルには記載がないケースに遭遇することもあります。その場合、相手の主張を聞き、状況を把握したうえで問題を解決する必要があります。
臨機応変に冷静な対応ができる人は、このような状況に遭遇しても問題なく対応できるため、コールセンター業務に向いているといえるでしょう。
インセンティブ制度で稼ぎたい人
企業によっては、契約やアポイントの成功時にインセンティブが発生することがあります。インセンティブは給与に追加されて支払われる報酬です。そのため、より多くのお金を稼ぎたい人にとっては魅力的な仕事といえるでしょう。
また、インセンティブの獲得はひとつの目標にもなります。目標に向かって取り組むことが好きな人にとっても、適した仕事といえるでしょう。
接客業の経験者
コールセンターは顧客と対話することが主な仕事です。特に、自ら顧客や見込み顧客に連絡するアウトバウンド業務は、受付や販売などの接客業や営業に近い業務です。アポイントがとれなかったり、会話中に電話を切られたりといったシーンに出くわすことは珍しくありません。
そのような経験がない場合はネガティブな気持ちになることもあるでしょう。接客業や営業の経験者であれば、割り切って仕事を進められます。そのため、コールセンターの仕事は、接客業の経験者に向いている職種といえます。
コールセンターで働いた場合の収入について
賃金構造基本統計の調査によると、従業員が10人以上1,000人未満の企業におけるコールセンター従事者の平均年収は約367万円でした。国税庁の調査によると、正社員の平均年収は460万円となっており、平均年収に比べると低いことがわかります。
ただし、上記の平均年収はあくまでも参考であり、コールセンターの給与は企業によって異なります。インセンティブ制度が設定されている企業であれば、頑張り次第で収入アップも狙えるでしょう。
また、スタッフサービスでは派遣の「コールセンター」の平均時給は1,583円(2024年9月時点)でした。ただし、年収や時給は、企業規模や地域、スキルによって異なることを覚えておきましょう。
参考:e-Stat「賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」
※「職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」電話応接事務員 企業規模計(10人以上) より
「きまって支給する現金給与額」×12か月+「年間賞与」にて算出
参考:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
まとめ

コールセンターとは、電話で顧客対応をする窓口です。顧客からの商品やサービスへの問い合わせだけでなく、クレーム対応やアポイント取りなどをおこないます。コールセンターの仕事は、顧客からの電話を受診するインバウンドと、顧客にアプローチするアウトバウンドに分けられます。
コールセンターで働く魅力やメリットとして挙げられるのは、未経験からでも始めやすいことや、電話応対スキルが身につくことです。服装や髪形などに決まりがない職場が多いことやシフトを調整しやすいこともメリットに挙げられます。
コールセンター業務は、お客様の困りごとの解決に貢献したい人や臨機応変に冷静な対応ができる人、接客業の経験者などに向いている仕事です。
コールセンターの仕事内容や働く魅力、注意点を理解し、自分の将来と向き合ったうえで、働き方を選びましょう。
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- ライター:田仲ダイ
- エンジニアリング会社でマネジメントや人事、採用といった経験を積んだのち、フリーランスのライターとして活動開始。現在はビジネスやメンタルヘルスの分野を中心に、幅広いジャンルで執筆を手掛けている。