活躍の場は幅広い!? 通訳の仕事内容や特色

活躍の場は幅広い!?              通訳の仕事内容や特色

通訳の仕事は違う国の言語をその場で日本語に訳して説明したり、その逆で日本語を違う言語に訳したりする仕事です。英語の通訳の機会が一番多いですが、英語だけではありません。ビジネスやエンターテイメント、講演会など仕事の場所や時間が不規則であることが多いので、派遣会社や通訳エージェントなどに属している人が多い職業です。具体的な仕事内容や活躍の場所、どれくらいの給料をもらっているのか、今回は通訳という仕事について紹介します。

通訳ってどんな風に仕事をするの?

通訳の方法には仕事内容によって「同時通訳」「逐次(ちくじ)通訳」「ウィスパリング」の3つがあります。
「同時通訳」はご存じの方も多いと思いますが、ひとつの言語を聞きながら、もう一方の言語に訳すという非常に高いスキルを必要とする通訳で、通訳の中でも花形になります。国際ニュースや国際会議やシンポジウムなどで必要とされます。

「逐次通訳」とは誰かの話した言葉をいったん区切り、通訳者が別の言語に訳して相手に伝えます。通訳者は訳する時間を与えてもらえます。専門家の意見交換やインタビューなどで使われます。
「ウィスパリング」とは通訳を必要としている人の耳元でウィスパーする(ささやく)ように訳をする形態で、ビジネスの商談などでよく使用されます。

通訳の仕事が発生するのは不規則であることが多いために、多くの人が派遣会社に登録し仕事をしています。グローバル化が進んでいる現代、通訳としてキャリアを発揮する場所は多くあり、派遣としての仕事も比較的たくさん見つけることができるでしょう。

どんな場面で仕事をする?活躍できる場所

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通訳者として活躍できる場所は、さまざま考えられます。ビジネスシーンにおいては社内および社外の会議、商談、商品のプレゼンをおこなうときなどで、他には国際会議や講演会、海外からスポーツ選手や有名人が仕事で来日したときの通訳としてスキルを発揮することができます。一般人のための観光案内で通訳をおこなったり、国際ニュースを日本語に訳したり、また日本に住む海外の人のためにその逆をおこなう放送通訳などの需要も増えています。

語訳をするという仕事内容は場面の重要度、専門的な用語への理解度、訳する時間がどれくらい与えられるかなどによって、通訳のスキルも異なります。経験を重ねることで、キャリアを伸ばしていくのが理想でしょう。

給料や平均時給はどのくらい?

通訳の時給は仕事内容やキャリアによって大きく異なります。リクナビ派遣の調査によると、通訳・翻訳関連において2013年5月の時給の平均が1,859円でした。求めるスキルや通訳者のキャリアによって大きく時給が変動しますから、実際には平均の時給よりも大きく上回る時給の仕事もたくさんあるでしょう。

同時通訳になると、外国語ができるだけでなく、同時に2カ国語を操るという高度なスキルが要求されるので、時給もさらに高くなるのが一般的です。

【出典】
リクナビ派遣(2012年11月~2013年5月)
https://haken.rikunabi.com/conts/jikyu/K/detail_06.html

通訳の勤務実態や休日、男女比はどうなっているの?

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通訳の仕事における男女比は、圧倒的に女性が多くなっています。女性の方が脳科学的に言語に強く、通訳の仕事内容にマッチすることが理由と考える人が多いようですが、もちろんポテンシャルに男女差はありません。

会社や組織に属するというよりは、フリーランスや通訳エージェント、派遣会社から仕事を得る人が多いので、勤務時間や休日が不規則であるということが一般的です。通訳者に女性が多いのはそういった事情があるからかもしれません。経験がものを言う仕事なので、キャリアと実績を積むことでより効率よく仕事ができるようになるでしょう。

通訳として働く魅力!キャリアアップできることは?

通訳は日本語と別の言語も使用する仕事ですから、仕事の場所が日本国内とは限りません。海外の派遣先を探すこともできますし、日本を拠点として、依頼があれば一緒に海外に行くという仕事の仕方もできます。仕事をする場がグローバルになり、仕事内容に責任があればあるほど魅力を感じることになるでしょう。

司法関係や医療関係といった、得意分野を身につけることで、キャリアアップをおこなうことができます。高度なスキルが必要とされる同時通訳ができるようになると、より大きな仕事に関わる機会に恵まれるでしょう。

英語さえ話せれば大丈夫なの?
必要なスキルや求められる人材

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通訳の仕事は、日本語と同じくらいもう一方の言語のレベルも高いものが要求されます。したがって、語学の勉強が楽しく苦にならないということは通訳を仕事にするための大切な要素といえます。また、言語の奥にあるその国の文化についても理解をしたうえで従事しなければなりません。言葉のニュアンスを正確に伝えるためには、その国の知識や文化に精通していなければ難しいものです。また、2つの言語を同時に操る同時通訳となれば、より高いスキルが求められ、大変な集中力を必要とするとされています。

司法面や医療面など得意分野を作ってキャリアアップを図ろうと思えば、その分野の基礎的な勉強をして専門用語を理解する必要性もでてきます。
そして通訳には言語能力だけでなく、コミュニケーション能力も重要であるといわれます。通訳は人と人とをつなぐ仕事ですから、人との接触を避けたがる人には不向きといえるでしょう。

※当コラムに掲載されている情報は2017年3月時点のものです。

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