派遣会社とハローワークの違いとは？

厚生労働省が管轄する都道府県労働局の窓口となるのがハローワークです。

・職業紹介（希望者に仕事を紹介する）

・雇用保険（失業給付や雇用保険加入の手続きを行う）

・雇用対策（失業率改善のための取り組み）

の３つの業務を担当しています。

特に、職業紹介については、「※民間の職業紹介事業等では就職へ結びつけることが難しい、就職困難者を中心に支援する最後のセーフティネット」としての位置づけが求められている機関です。

【出典元】厚生労働省 ハローワーク
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/hellowork.html

公的機関であるハローワークと異なり、派遣会社は職業紹介事業、特に労働者派遣事業を行っている民間企業です。
アルバイト・契約社員・正社員は、どれも「勤め先の会社」と一対一の雇用契約を結びますが、派遣スタッフは「派遣会社」と雇用契約を結んで、派遣先の企業でお仕事をするという働き方になります。

ハローワークと派遣会社の基礎知識をチェックしたら、それぞれのもつメリットを確認していきましょう！

・ハローワークの特徴1：「正社員・契約社員・派遣・パートアルバイト…」など一度に調べられる

ハローワークは公的機関のため、採用したい企業や人は、無料で募集案内を出すことができます。
そのため、正社員・アルバイト・契約社員・派遣スタッフ…といったさまざまな種類の雇用形態の募集をチェックすることができます。
ただし、「多数の求人のなかから、条件の良いお仕事を探し出すのが大変」という点に注意が必要です。

・ハローワークの特徴2：失業給付を受けている方は仕事探しも一緒にできる

失業給付を受けるためには、定期的にハローワークに通う必要があります。その同じ時間を利用してお仕事探しもできるため、効率的に取り組めます。

・派遣会社の特徴1：大手企業など、一般には公開されない人気のお仕事に出会える可能性がある

求人募集をする会社が、わざわざ手数料を支払って「派遣会社」を利用する理由の一つに、「一般に募集をオープンしてしまうと、対象外の人も含めてたくさんの応募が来すぎてしまうので、そのコントロールを派遣会社に委託する」というものがあります。派遣会社を通じて、条件に合うスキルや人材に、ピンポイントで出会えることを期待しているのです。

つまり派遣会社には、大手企業や時給がよいお仕事、人気職種などの求人もたくさん集まるということです。

・派遣会社の特徴2：一人ずつ担当者が付いて、就業までのサポートが受けられる

派遣会社では、登録者一人ずつに担当がついて、お仕事探しから職務経歴書の作成、就業までサポートをします。

「今までの経験とは違うお仕事がしたいけれど、書類選考で落ちてしまう…」
「そもそもどんな会社がよいのか、自分で選ぶ自信がない」
「転職活動に必要な書類の作成の仕方がわからない…」

こんな悩みをお持ちではありませんか？どんなことでも、悩んでいることがあれば派遣会社の担当者に相談しましょう。基本的に同じスタッフが担当となり、マンツーマンでサポートします。

・派遣会社の特徴3：就業中の不安や仕事上の悩みも担当者に相談できる

派遣会社のメリットは、お仕事探しの間だけではありません。実際にお仕事をスタートしてからも、不安や悩みが出てくることがあるかもしれません。

「今までにやったことがない電話対応をするけれど、オフィスマナーに自信が持てない…」
「わからないことがたくさんあるけれど、日中社員さんたちが出掛けてしまって、確認できる相手がいないことに困っている」
「契約期間が満了したら、その次はどうしよう…？」

派遣会社の担当は中立的な第三者。職場の上司や同僚には聞きづらいことでも、困ったことがあれば派遣会社から派遣先企業に確認したり、場合によっては是正をお願いしたりすることもあります。

ハローワークも派遣会社も、「どちらか片方しか利用できない…」ということはありません！

お仕事探しをするときは、ぜひ、自分がコントロールできる範囲でいろいろな情報源を活用してください。
ハローワークと派遣会社、それぞれの特徴を活かして、自分にピッタリのお仕事を探してくださいね！

※当コラムに掲載されている情報は2019年8月時点のものです。