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仕事中にイライラしてしまう!? 原因とストレス解消法を紹介

仕事中にイライラしてしまう!? 原因とストレス解消法を紹介

上司から注意されてイライラ、同僚の慰めの言葉にもイライラ、PCの立ち上がりが遅いことにもイライラ。働いているといろんなことが起き、普段は受け止められることに対してイライラしてしまうことはありませんか? それは、あなた自身に余裕がなくなっているせいかも? 本記事では、そのような経験を持つ方向けに、イライラの原因と解消法について解説します。

仕事中のイライラはなぜ悪い?

仕事中にイライラしてしまう!? 原因とストレス解消法を紹介_1

ストレスの多い現代社会に生きていれば、イライラすることもあるでしょう。
たとえば、イライラしながらパソコン作業をすると、ミスタッチが多くなったりしませんか? イライラしているとき、人間の目に入ってくる視野は狭くなるという研究結果があります。つまり見落としが多くなり、ミスを起こしてしまう要因になってしまいます。

また、イライラした気分は周囲の人に伝わってしまうことも…。その結果、職場の雰囲気を損ねたりすることもあります。さらに、ネガティブな感情は自分自身も疲弊させ、仕事に対するモチベーションを下げてしまうケースもあります。

イライラしてしまう原因

仕事中にイライラしてしまう!? 原因とストレス解消法を紹介_2

イライラのもとは人によってさまざまですが、多くの人に当てはまる原因に、次のようなものがあります。

・環境が整備されていない
イライラの原因として多くあるのが、オフィスの環境問題です。たとえば、Wi-Fiの通信速度が遅い、PCの調子が悪い、プリンターがしばしば紙詰まりする、デスクまわりが散らかっている、話し声などが大きく気が散るなど。些細なことでも重なると、ストレスになってしまうこともあるでしょう。

・仕事量が多い
単純に仕事量が多いというケースもあります。タスクが終わる目処が立たないと、心に余裕がなくなります。優先順位をつけて順番に作業できればいいですが、どれも重要度が高く、締め切りが迫っているときは、焦りからイライラしてしまうこともあるでしょう。

・人間関係
人の悩みのほとんどが人間関係にまつわることだといわれています。人間関係の問題がまったくない職場というのは少ないかもしれません。高圧的な上司や詮索好きの先輩、マウントしてくる同僚、仕事ができない後輩……など、職場にストレスを感じていませんか?

・完璧主義でミスが許せない
仕事を完璧にまっとうしたいという思いが強く、それがかなわないとイライラするケースがあります。また、間近に仕事ができない人と接すると、厳しい目で見てしまうこともあるでしょう。一方で、失敗の原因が自分にある場合は、必要以上に自分を責めて落ち込み、イライラすることもあるでしょう。

・体調不良
女性ならば、毎月やってくる生理に悩まされている方も多いでしょう。また最近は、気圧の変化による頭痛や倦怠感なども知られるようになってきました。医者にかかるほどではなくても、肩こりや腰痛、ドライアイなど、体の調子が悪いときは、心にも余裕がなくなりがちです。

イライラを解消する方法6選

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仕事中のイライラは百害あって一利なし。できれば、避けたいものです。最後に、オフィスでもできるイライラ解消方法を紹介します。ミスをしたり、周囲の人を不快にさせてしまったりする前に、自分でできる対策を講じてみましょう。

・イライラしていることを認めて理由を考える
イライラしているときは、自分を見失っていることが多いものです。イライラしている自覚があれば、まず「自分は今、いらだっている」と認めることから始めてみましょう。そして、その理由を分析します。原因がはっきりすれば、冷静さが取り戻せるケースもあります。

・小さな単純作業をひとつおこない、気持ちを整える
なるべく頭を使わない簡単な作業をしてみましょう。「いらなくなった書類を廃棄する」「メールやパソコンのフォルダーを整理する」といった、ムダにならない作業がおすすめです。気分が乗れば、そのまま続けてみましょう。続けていくと、脳内でドーパミンが活性化され、集中力が高まり意欲が湧いてきます。

・「自分の思い通りにならないのが当たり前」と考える
「自分の思い通りにならない」という怒りがイライラにつながっていることもあります。「自分の思い通りになる」という考えそのものが、自分の価値観やルールを、無意識のうちにまわりの人にも当てはめていることになります。
ちょっと考え方を変えて、「あの人には、あの人なりの価値観がある」「自分が間違っている可能性もある」と考えてみましょう。また、「自分の思い通りにならないのが当たり前」という考え方も、イライラを和らげる方法のひとつです。

・ブレイクタイムを設ける
好きなものを食べたり飲んだりすることで、気持ちを安定させられることもあります。イライラしているなと感じたら、自分ひとりのブレイクタイムを作ってクールダウンしましょう。また噛むことは、ストレス解消の効果があることが知られています。歯ごたえのあるおやつを食べるのもおすすめです。

・ストレッチやマッサージをする
いらだった心には、体からアプローチする方法もあります。体をゆるめることは、心のこわばりをほぐす効果があります。
腕や肩、背中をストレッチしたり、ふくらはぎをマッサージしたりしてみましょう。ポイントは、気持ちいいと感じるレベルでとどめておくこと。デスクワーク中心の方は、歩くだけでも血流を促しリフレッシュになります。少し離れたトイレを使う、ひとつ上の階の自動販売機を使うなど、可能な範囲で工夫してみましょう。

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・長めの呼吸で副交感神経のブレーキを
体にはアクセル役を担う交感神経と、ブレーキ役の副交感神経があります。イライラしているときは、交感神経の働きが強くなっているので、副交感神経の働きを意識して高める必要があります。自分でできる一番確実な方法は、呼吸法からのアプローチです。やり方は簡単です。ゆっくり、大きく呼吸するだけ。息を吐く時間を長く(10秒ほど)取るのがコツです。
呼吸を整えることで、副交感神経のブレーキが効き、不思議と心も落ち着いてくるでしょう。イライラしているときだけでなく、焦っているときや不安なときにも効果があるといわれています。

まとめ

どんなに穏やかな人でもイライラしてしまう日はあります。「なんだかイライラしているな」と感じたら、ここで紹介した方法をぜひ試してみてください。このほかにも、日の当たる窓辺で休憩を取って「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンを増やす、休憩時間に15~20分程度の短い仮眠を取るのもイライラ解消法としておすすめです。

もし強いイライラが続く場合は、更年期障害や月経前症候群などの健康上の問題や、過去のつらい体験が原因になっていることも考えられます。心当たりがある方は専門医の診察を受けましょう。

監修者

西多 昌規(にしだまさき)先生
精神科専門医、睡眠医療認定医。専門は睡眠、身体運動とメンタルヘルス。
東京医科歯科大学卒業。自治医科大学講師、ハーバード大学、スタンフォード大学の客員研究員などを経て、早稲田大学スポーツ科学学術院・准教授、早稲田大学睡眠研究所・所長。著書に『職場にいる不機嫌な人たち』『感情に振り回されない技術』『気持ちをリセットする技術』『めんどくさくて、「なんだかやる気が出ない」がなくなる本』、ほか多数。
http://masakinishida.com/

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