(新入社員、中途社員向け)名前を忘れてしまったり、間違ってしまったときの対処法
仕事で相手の名前を忘れてしまい、焦ったことはありませんか?名前を忘れてしまうのは避けたいところですが、誰にでも起こり得ることです。今回は、「名前を忘れてしまった!」「間違えて呼んでしまった!」場合、角を立てずに訂正する方法と相手の名前の覚え方について紹介します。
目次
名前を忘れてしまった!5つの対処法
目の前にしている相手の名前を思い出せないと、焦ってしまうこともあるかもしれません。しかし、いったん冷静になって、機転を利かせ対処しましょう。
対処法1:最初に自分の名前を名乗る
「初対面ではないのに、名前を忘れてしまった!」そんなとき、最初に自分から名乗る方法です。すると、相手もあいさつを返す形で名乗ってくれる可能性があります。
例:
「改めまして、本日担当します〇〇です。よろしくお願いいたします」
対処法2:名前を会社名に置き換えて話す
相手の名前を出さずに、「御社」「貴社」と言い換えて話すことで、切り抜けられることもあります。もっとも自然な方法といえそうです。
例:
「御社のご都合はいかがでしょうか?」
「貴社のご意向はいかがでしょうか?」
対処法3:自然な会話のなかから聞き出す
相手に名前を忘れていることを気づかれないよう、自然な会話のなかから名前を聞き出す方法です。少々テクニックが必要ですが、覚えておくととっさのときに役に立つかもしれません。
■名前の漢字を聞く
さりげなく、「お名前はどのような漢字を書きますか?」と聞く方法です。もしも珍しい名前だった場合は、話が広がる可能性もあります。
例:
「間違いがあっては失礼ですので、念のため、お名前はどのような漢字を書くのか教えていただけますか?」
■下の名前を聞く
かつての首相・田中角栄が使っていたことで有名な名前の聞き方です。相手に「忘れちゃったの?」という印象をもたれた場合、「上の名前は覚えているのですが」という雰囲気を出しながら、すぐに下の名前を聞くことがポイントです。2つの例を紹介します。
例:
「お名前を教えていただけますか?」
「〇〇ですが…」
「いえいえ、下のお名前も教えていただけますか?」
例:
「先日、お会いしたときに名字はお聞きしたのですが、下の名前を含めてもう一度、おうかがいしてもよろしいですか?」
対処法4:第三者に頼る
第三者がいる場合、自分はなるべく聞き役に徹するようにし、聞きたい名前を他の人が言ってくれるまで待ちます。話が上の空にならないよう気をつけながら、注意深く耳を傾けましょう。
また、「紹介したい者がいます」と相手に断りを入れて、社内の第三者に入ってもらうのも方法です。第三者に入ってもらった上で名前を知りたい相手と名刺交換をし、そこで名前を知ることができます。
対処法5:正直に謝る
ごまかそうとして不自然な言動になりそうであれば、正直に謝り相手に名前を聞きましょう。ただし、その場合には「忘れてしまって」という言葉はNGです。名前を忘れてしまったことに、さらに失礼を重ねないように、丁寧な謝罪と名前の聞き方を心がけましょう。
例:
「申し訳ありませんが、もう一度お名前を確認させていただけないでしょうか。もし間違っていたら失礼かと存じますので」
相手の名前を間違えてしまったときの対処法
名前を忘れてしまったことと同様に、名前を間違えることも失礼にあたります。商談がキャンセルになるなど、仕事に支障をきたしてしまうこともあるくらい、大きな失敗と心得ておきましょう。しかし、間違えてしまった事実をなかったことにすることはできません。誠意をもって丁寧に謝りましょう。
例:
「申し訳ございません!お名前を間違えるなんて、一番やってはいけないことです。大変失礼いたしました!」
名前の呼び方を間違えた場合も同じです。たとえば、「小山(こやま)」さんという名前の方を「おやま」さん、「山崎(やまざき)さん」という名前の方を「やまさきさん」と呼んでしまった場合、名前を間違えて呼んでしまったことに違いありません。相手から指摘を受けたり、自分で気が付いたらすぐに謝りましょう。
また、知人に同じ名字の人がいて、同じ呼び方をして間違えてしまった場合、ひと言添えるのも一つです。場の雰囲気が軽くなることもあります。
例:
「友人に同じ名字で、そのように呼ばれているものがおり、ついそのように…。大変失礼いたしました」
自分の名前を間違えられたら!?
逆に自分の名前を間違えられたら、どのように対応したらよいのでしょう。その際、できる限り「違う」という言葉は使わないようにしましょう。間違いや勘違いを伝える場合は、指摘するよりも補足するというスタンスでいると、相手の立場を落とさず、間違いを指摘できそうです。
例:1対1で、相手から間違った名前で呼ばれたとき
「なかなか覚えにくい名字で恐縮なのですが、〇〇と申します。これからも末永くお付き合いさせていただきたく、よろしくお願いいたします」
例:1対1で、相手から間違った名前の呼び方で呼ばれたとき
「よく間違えられます。この名前の呼び方は〇〇地方で多いようです」
例:複数人数で会議をしていて間違った名前で問いかけられたとき
「山本さんはどう思われますか?」
「はい、〇〇部の山田としては賛成です」
名前の間違いを訂正せずにスルーしてしまう人もいますが、社内や今後も付き合いのある仕事関係者の場合、なるべく早いタイミングで訂正しましょう。間違えた名前のままでは、話がかみ合わなかったり、書面などのやり取りでも不備が出るなど、仕事に支障をきたす可能性があります。
人の名前と顔を覚える5つの工夫
最後に、人の顔と名前を覚える工夫を5つ紹介します。
工夫1:名刺交換の際、初めて目にする名前だったら由来をうかがう
初めて目にする名前や珍しい名前の場合、その由来をたずねてみましょう。エピソードを聞くことで記憶に残りやすくなります。
例:
「〇〇さんというお名前は初めてお見かけしました。失礼ですが、どちらのご出身ですか?」
工夫2:会話中に意識的に相手の名前を呼ぶようにする
会話をしている間、たとえ1対1の場面であっても、あえて相手の名前を呼ぶようにしてみましょう。繰り返し相手の名前を呼ぶことによって記憶しやすくなります。また、相手も自分の名前を呼ばれることによって親しみを感じやすくなり、印象アップにつながります。
例:
「いつまでに、連絡を差し上げればよろしいでしょうか?」
↓
「いつまでに、〇〇さんに連絡を差し上げればよろしいでしょうか?」
工夫3:雑談で相手のエピソードを聞いて特徴づける
ちょっとした雑談から相手のエピソードを引き出すことで、名前を覚えやすくなることもあります。
例:
「もうすぐ連休ですね。ゆっくりできそうですか?」
「休日は△△球場で野球観戦です。大の□□ファンなんです」
このようなエピソードから、「□□ファンの〇〇さん」とセットで覚えれば、名前も一緒に記憶に残りやすくなります。
工夫4:名刺の裏に相手の特徴をメモする
相手の顔や体形、話し方、身ぶりなどの特徴をメモすることによって、名前も含めた相手の全体像を把握しやすくなります。
例:
顔:丸顔、面長、小顔など
話し方:早口、間が多い、「いわゆる」が口癖など
身ぶり:手を組んでいることが多い、ボールペンをまわしているなど
ただし、メモをしたあとの名刺の取り扱いには注意が必要です。自信がない人は、ノートなどに書き写しておく方が安全です。
工夫5:同じ名前の知り合いや有名人を思い浮かべる
相手が自分の知り合いと同じ名前の場合、「大学時代の〇〇と同じ名前の、□□会社の〇〇さん」とインプットしておきましょう。忘れてしまいそうな場合、メモをしておくことをおすすめします。
また、相手が有名人に似ていたら、「○○似の〇〇さん」という覚え方をするのも一つです。
まとめ
相手の名前を忘れてしまうことは誰にでもあることですが、名前を忘れられた、間違えられた側の人は、いい気持ちはしないものです。「名前を忘れてしまった!間違えてしまった!」場合に対処法を知っておくのも大事ですが、名前を覚えるための工夫やクセを習慣づけるようにしましょう。