働くママの負担を減らす!家庭も仕事も乗り切る工夫
出産を終え、そろそろ仕事に復帰したいと思っているあなた。
でも育児と家事だけでも大変なのに、さらに仕事もなんて、ほんとにやっていけるだろうか……。不安はつきませんよね。
今回は働くママたちが実践している、仕事と家庭を両立させるための工夫をご紹介します。予想外の事態も乗り切れるよう、しっかり準備していきましょう。
目次
家事と育児を上手に分担する方法
夫に「洗濯物干しておいてね」「明日ゴミ出しお願いね」と伝えても、すぐ忘れてしまう。だから結局、私がやっている。なのに「俺も手伝ってるじゃん」とエラそうに言われてイライラ……。
みんなどうやって上手に家事分担しているのでしょうか。
その1. 夫婦の家事分担は、表で視覚化するとわかりやすい
家事の分担は、お互いがやることの表を作って、見えるところに貼ると効果的です。分担を視覚化することには、3つのメリットがあります。
いつも目につくのでやることを忘れない
「これ言ったでしょ」「聞いてないよ」の不毛なやりとりがなくなる
お互いの仕事が視覚化できて「自分ばかりやってる」と思わなくなる
もしあなたの負担のほうが多ければ、表を見ながら役割を決めなおすこともできます。「私ばっかりやってるんだから、もっと手伝ってよ!」と感覚で訴えるより、実際の仕事内容を書いて見せたほうが伝わりやすいです。
その2. 得意と苦手を上手に振り分ける
誰でも、苦手なことを任されると後回しにしたくなるもの。相手が何が得意なのかを考えながら役割を決めましょう。
もしお互いに掃除が苦手だった場合、交代でやる、週末に一緒にやるなど、片方に負担がかかりすぎないようにしてください。「私は料理が好きで掃除が嫌いだから、わたしは料理、あなたは掃除してね」などと、自分の都合だけを押し付けていては、長続きしません。
ただし、育児だけは別。子育てには早くから参加してもらいましょう。両親が近くにいるなら、日頃から子供を連れて行っておくといいですよ。何かあったときに、子供を任せられる人がいると安心できます。
その3. セルフサービスのシステムを導入する
家庭にも、セルフサービスを導入しましょう。たとえば、こんなところです。
朝ごはんは各自、パンやフルーツを食べる
お弁当箱は自分で洗って、自分でつめる
洗濯物は自分で畳んで片付ける
晩ご飯のお皿は自分で洗う
特に家族で生活時間が違う場合、かなり楽になります。お弁当箱を洗うためだけに遅くまで起きている人は、セルフにすれば睡眠時間が増やせます。
その4. 便利なサービスを取り入れる
夫は仕事が忙しくて家事なんて頼めないし、実家の両親も遠い。そんな人は、家事代行などの便利なサービスを使うことをおすすめします。
サービスを毎週頼むと高いですが、月に1回、水回りの掃除をしてもらうだけでもかなり楽です。
また、ネットスーパーは安い上に買い物時間も短縮できます。ほかにも、レシピと一緒に食材を送ってくれる食事宅配など、働くママのために便利なサービスはたくさんありますよ。
毎日はムリでも、忙しい時期だけ上手に使って、家事の負担を減らしてください。
急な呼び出しにも慌てない仕事術
どんなに忙しくても、容赦なくかかってくる保育園からの「お熱出ました」コール。子供が小さいうちは仕方がないとはいえ、仕事を残して早退するのは、本当に気まずいですよね。
少しでもまわりに迷惑をかけず、気持ちよく働くための工夫をお伝えします。
その1. 仕事は早めにきっちり、
いつでも人に渡せるようにしておく
いつ早退することになってもいいように、与えられた仕事はどんどん前倒しで終わらせていきましょう。時短勤務の場合は、タスク管理をしっかりとおこない「短時間でもきっちり終わらせて帰る人」を目指してください。
急に休まなければいけなくなったときに備え、仕事の資料は誰が見てもわかるように整理しておきます。パソコンのフォルダ分けも明確にしましょう。そうすれば、最悪出社しなくても、電話で誰かに仕事を引き継ぐことができます。
その2. 休めない時期は前もって子供の預け先を探す
年度末など、仕事が忙しくてどうしても休むとマズイ時期がある場合は、早めに対策しておきましょう。子供が熱を出してしまったら出たら実家の両親に見てもらう、その時期だけ夫にお迎えをお願いする、など。
そのためにも、日頃から子供が実家の両親やパパに慣れておくことが大切です。病気のときによく知らない家に預けられるのは、子供にとってストレスです。もちろん、あなた自身の体調管理もしっかりしてくださいね。
その3. まわりへの気遣いを忘れず、良い関係を作っておく
仕事が終わったら1分でも早く帰って、家事を片付けてしまいたい。そう焦る気持ちはわかりますが、職場の人間関係にも気を遣っておくと、家のこともやりやすくなります。
早退やお休みでまわりに負担をかけたのなら、翌日お礼や挨拶のフォローはきっちり入れましょう。余裕があるときに、ほかの人の仕事を手伝うのもいいですね。
また、旅行のお土産を配って「いつもありがとうございます」と感謝を伝えるのも、単純ですが効果があります。
人は「迷惑かけてすみません」と謝られるより、「助けてくれてありがとう」と言われるほうが、なんだか良いことをしている気分になれるのです。
扶養の範囲で働く?それともキャリアアップを目指す?
家族の扶養に入ってその範囲内で働くか、フルタイムで働くのか、仕事を始める前にちゃんと決めておきましょう。
子供が小さいうちは扶養の範囲で、小学校に上がったらフルタイム、など具体的にイメージしておくと、少しずつでもキャリアの積み重ねができます。
扶養の範囲で働くなら、同じママさんが多い職場がおすすめです。フリーターや学生バイトばかりのところだと、子供の急な病気などで休みにくく、結局働きづらくなることも。
もし経験がある業種なら、派遣社員の時短勤務につける場合もあります。子供が手を離れたときにそのままフルタイムになれたら、かなり楽ですよね。
「子供が小さいうちはパートしかできない」と思い込まずに、希望の会社に問い合わせだけでもしてみてください。せっかくスキルがあるのに、使わないともったいないですよ。
まとめ:家庭と仕事、両方合わせて100点でいい
家庭も100点、仕事も100点を目指すと「私はどっちも中途半端だ」と思ってしまいがちです。
家での役割も職場での役割も、全部含めてあなたの仕事。ですからトータルで100点とれればいいのです。
今週は会社でがんばったから、仕事は70点。でも家事ができなかったから、家庭は30点。それでも、合わせれば100点です。
仕事は50点だけど、家のことはきちんとできている。それなら120点かもしれませんね。
でもたまには仕事も家庭も休んで、自分だけの時間を持ってくださいね。もうあなたは、100点以上がんばっているのですから。