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仕事が面白くないと感じたとき、どうすればいい?

仕事が面白くないと感じたとき、どうすればいい?

「今の仕事が面白くない」「やりがいを感じられない」「仕事が退屈で毎日出勤するのがつらい」「けれど、この理由で転職するのは不安で、踏み出す勇気が出ない…」

あなたは今、こんな悩みを抱えていませんか?仕事が面白くないと感じているけれど、どうしたらいいかわからないという人に向けて、仕事が面白くないときの対処法、やってはいけないことを紹介します。

つらい毎日から脱却するためにも、ぜひ参考にしてみてください。

仕事が面白くないと感じる理由

仕事が面白くないと感じたとき、どうすればいい?_1

仕事が面白くないと感じる理由には、いくつか分類があるため、その分類別に理由を紹介します。

仕事の面白さを感じる余裕がない

・ 新人でまだ仕事に慣れていない
・ 新人でなくてもスキルが追いついていない
・ 仕事が忙しい
・ 結果が出ない
・ 休みがない、少ない

「仕事の面白さを感じる余裕がない」この分類はこのような理由が挙げられます。これは、慣れるまで一時的な辛抱が必要なケースか、仕事そのものについて考える時間が取れていないことが要因です。

自分にフィットしていない仕事あるいはやり方である

・ やりたい仕事ではない
・ スキルと仕事内容が合わない
・ 特定の作業が面白くない

この分類は、そもそもやりたい仕事ではなかったのに入社してしまった・適性に合わない人事(思い込みの可能性もある)があった・仕事のなかでも特定の作業に適性がなく、その配分が多くて仕事が面白くないと感じるなどが考えられます。

評価、待遇面で期待した見返りが得られない

・  会社、あるいは上司、周囲から評価されない
・ 仕事で結果が出ない
・ 成長実感がない
・ スキルがあがらない
・ 給料が低い    

この分類は、自分なりに頑張っているにも関わらず、自分が期待するような見返り(評価・待遇)が得られないという悩みが仕事を面白くないと感じさせるポイントです。これは頑張っている方向が間違っている・適性がない仕事である・頑張り自体が足りていない(過大評価)・目標設定ができていないなどが要因として考えられます。

人間関係の悪さ

人間関係で悩んでいる場合などは仕事の適性に関係なく、面白くないと感じるケースもあります。雇用動向調査のデータでも、男女とも転職理由の上位に人間関係の悪さを挙げていることがわかります。

出典:厚生労働省ホームページ「令和3年 雇用動向調査 4(3)転職入職者が前職を辞めた理由」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/22-2/dl/gaikyou.pdf

仮に仕事の内容が合っていたとしても、人間関係が悪いと仕事を面白くないと感じてしまう可能性があるため、放置せず早めの対処が重要です。

「仕事が面白くない」という感情を放置しておくとどうなる?

仕事が面白くないと感じる理由がさまざまありますが、その感情を放置しておくとどうなるのか、リスクを紹介します。

時間を無駄にする可能性がある

まずは、戻ってこない貴重な時間を無駄にする可能性があります。自分の適性を間違って認識しており、「適性があるはずなのに仕事が面白くない」と感じても我慢して働き続けていた場合などが該当します。

適性に合う仕事であれば面白くて仕方がないと感じる可能性があるにも関わらず、そのまま放置すると、自分の可能性と時間の両方を無駄にすることに繋がります。

キャリアプランが崩れる

今の仕事に就く前に考えていたキャリアプランは、やる気があって仕事に対して前向きに取り組むことが前提として考えられているため、仕事が面白くないと感じている状態で取り組むのとでは大きな差が生まれてきます。

そのため、これまでに考えていたキャリアプラン通りには進められなくなる可能性が高いといえるでしょう。

ストレスが溜まる

仕事が面白くないと感じている状態で仕事の時間を過ごすのは、非常にストレスが溜まります。ストレスを放置しておくと、自分の好きなことに対しても感情が動かなくなる、仕事以外に関しても楽しいと感じにくくなるといった感情に発展する可能性があります。

パフォーマンスやモチベーションの低下

仕事が面白くないと感じている場合、モチベーションとパフォーマンスが大きく低下する可能性が高いです。放置していくと下がる一方であるため、早く何らかの手立てを打ち、改善する必要があるでしょう。

体調やメンタルの不調

仕事が面白くないと感じている状態はストレスが溜まるとお伝えしましたが、さらにそれを放置しておくと、体調やメンタルに不調をきたす可能性も考えられます。無理を続ければ心身共にダメージを受ける可能性があるため、仕事が面白くないと感じたらぜひ、次で紹介する対処法をおこなってみてください。

仕事が面白くないときの対処法

では、どのように対処していけばいいのか、理由の分類に合わせて紹介します。

仕事の面白さを感じる余裕がない

仕事の面白さを感じる余裕がない場合は、「慣れるまで一時的な辛抱が必要なケース」と「仕事について考える時間がないケース」のどちらかが要因です。

1つ目の要因に対しては、「期限を決めてそこまでに一人前になるための努力を最大限する」ことが一番の対処法です。まずは自分が一人前になることに集中しましょう。

2つ目の要因は、仕事について考える時間がないことが原因です。仕事のやり方を変えて余裕を作る、有給休暇を使って休みを取るなどで時間をつくり、仕事について考えることをおすすめします。

具体的には、仕事を始める当初に考えていた志望動機と現在の状況を照らし合わせ、キャリアプランとの整合性を確認することが重要です。たとえば、Aという仕事を希望していたけれど、業界が初めてだからいきなりその仕事には入れず、Bの担当になった場合で考えます。

・ 自分の考えるキャリアプランではいつまでにAの仕事に就く必要があるのか
・ 今の会社でAの仕事を担当するには、何が必要かは明確になっているか
・ 必要なことに対して、自分自身のスキル・経験は足りているか。足りている場合、異動できない要因は何か、足りていないならいつまでに何をすべきかは明確になっているか

ポイントは自分自身のことだと感情が動いてしまうので、あくまで第三者から相談を受けたと想定して考え、冷静に判断することが重要です。

・ 自分が考えたキャリアプランは「業界平均よりも非常に早い」などのズレがないか
・ Aの仕事を担当している人の経歴、持っているスキル、経験の平均値を見る
・ 自分のスキルや経験が足りていると考えていても、異動できないのは会社のせいと決めつけず、第三者の意見を聞き、異動できない要因を探る

上記は経験や社歴が浅いとわからないこともあるため、信頼できる上司や先輩に「目指すキャリアを実現するために、自分には何が足りないのか」を確認してみるといいでしょう。

自分にフィットしていない仕事あるいはやり方である

この分類は、下記のようなことが要因です。
・  やりたい仕事ではない
・ スキルと仕事内容が合わない
・ 特定の作業が面白くない

1つ目はそもそもやりたい仕事ではなかったのに入社してしまった、2つ目は適性に合わない人事(思い込みの可能性もある)があってやりたくない仕事に就いているなどです。3つ目は仕事のなかでも特定の作業に適性がなく、その配分が多くて仕事が面白くないと感じる場合などが挙げられます。

1つ目の対処方法としては、下記項目をチェックしてまだ社内で頑張れることがあるのか、それとも転職したほうがいいのかを判断してみてください。

・ 当初思っていた仕事と何がどう違ったのか
・ 何が合わないと感じるのか
・ 希望の仕事をするのに自身のスキルは足りているのか

例えば、コンサルティング営業に転職した人が、当初はコンサルティングメインで泥臭い仕事がない営業職だと思っていたけれど、新規メインの営業職で合わないと感じた場合で考えてみます。

コンサルティング営業は営業職であるため、完全なコンサルティングではないことがわかります。この場合、応募した本人は仕事の内容をよく理解できていなかった可能性が考えられます。

コンサルティングはその道に精通している人がアドバイスをするだけで価値を生み出すもので、営業職は商品・サービスを販売する人を指します。コンサルティング営業は単に売るだけではなく、顧客の事業戦略を理解し、その戦略サポートとしての商品・サービス活用方法を提案し、販売につなげるというような仕事のことを指します。

これを理解した上で応募した本人がコンサルタントを目指したいのか、そのスキルが足りないから足がかりとなるコンサルティング営業で経験を積みたいのかを決めれば、仕事が面白くないと感じていた問題は解決できます。

2つ目は自分の適性と現職にある仕事の適性を見てみて、自分に合うものがないと感じていて、今後異動できる見込みもないのであれば、現職でのキャリアアップを潔く諦め、適性に合う求人を探すのも1つの手です。

自分自身が適性を勘違いしている可能性もあると感じるのであれば、診断ツールや自己・他己分析などで、改めて自分の強み・弱み、人間性を把握した上で合うと思われる仕事を社内で探し、異動希望が出せるようなら出してみましょう。そうした制度がないのであれば、転職も視野に入れて動いてみてください。

3つ目の特定の作業については、社内で外注できるか、ツールなどで解決できないかを模索する、あるいは業務工程を見直して作業自体をなくす提案をするなども考えられるため、実行できそうなものを選んで進めてみてください。

評価、待遇面で期待した見返りが得られない

・ 会社、あるいは上司、周囲から評価されない
・ 仕事で結果が出ない
・ 成長実感がない
・ スキルが上がらない
・ 給料が低い    

こちらの対処法は、「会社や相手が求めていることを正しく把握すること、自分の働きを正しく認知すること、キャリアプランや戦略を作り、徹底的に実行すること」の3つです。

まず、会社や周囲から評価されない・給料が低いなどの場合は、会社や相手が求めていることを正しく把握できていない可能性が高いです。上司に対して「誰が、何を、いつまでに、どこまで、どのようにやることを求めているのか」を改めて確認し、どの数値まで達すれば100%の評価をしてもらえるのかを確認してください。

ここを捉え違えて「良かれと思って頑張っていたけれど、結果が出ず評価されない」というケースは多く存在します。それに該当しないよう注意しましょう。

成長実感がない、スキルが上がらない問題に関しては、自分の働きを正しく認知し、キャリアプラン・戦略を作って実施する対処法がおすすめです。というのも、新人から一人で仕事が進められるように成長した後は、自ら目指すものを設定しないと「◯◯ができるようになった」という成長に気が付きにくくなるためです。

基本的に会社から与えられた目標を達成していれば待遇面の維持はでき、目標達成も新人の頃に比べれば楽になっていることが多くなります。「目標は比較的簡単に達成できるけれど、この数年間どこが成長したのかと言われると、自信が持てない」このような状態にならないためには、自身で目標を設定し、成長に気がつける状態を作るのが非常に重要です。成長実感が得られない悩みを抱えているのであれば、ぜひ試してみてください。

人間関係の悪さ

対処法が限られているのが、人間関係の悪さが要因になっている場合です。「人間関係を気にしないように自身の心持ちを変えるか、異動希望を出す、あるいは転職する」の3つが対処法です。

プライベートを充実させる、楽しみを作るなども一時的に気分を紛らわせるには役立ちますが、根本的な解決には至りません。

人間関係については先に挙げた3つのうち最初に挙げたものから試してみて難しければ転職という流れで対処してみてください。

「仕事が面白くない」ときにやってはいけないこと

仕事が面白くないと感じたとき、どうすればいい?_4

仕事が面白くないと感じているときには、下記3点を絶対にやらないように注意しましょう。

仕事をさぼる

仕事が面白くないと感じても、仕事をさぼることはやめましょう。無責任な行動は自分の評価を下げるだけでなく、周囲にも多大な迷惑をかけることになるためです。また、一度休んでしまうと、仕事を続けるモチベーションまで持ち上げるにも一苦労するようになります。

理由を考えずに転職する

仕事が面白くない理由を突き詰めずに転職をすると、エスカレートして気に入らないことがあれば転職を続けるサイクルに入ってしまいがちです。ジョブホッパー(と呼ばれる短期間で仕事を転々とする働き方をする人)になる可能性があるため、注意しましょう。

無理やりポジティブに考える

無理にポジティブ変換しても、いつかできなくなるタイミングが来ます。プライベートを充実させるとしても、問題を根本から解決しない行動は余計なストレスを溜める可能性があるため、避けましょう。

周囲に愚痴をこぼす

いくら不満が溜まっていたとしても、周囲に愚痴をこぼすことはやめましょう。モチベーションや評価のダウンの対象が自分だけならまだいいですが、愚痴を言った場合はそれを聞く周囲のモチベーションをも下げる可能性があるためです。

個人の評価も周囲に悪影響を及ぼした場合は大幅にダウンする危険があります。楽しく働いている人にマイナスなことを吹き込んで、空気を悪くしないよう、不満があっても自分の中に留めるよう注意しましょう。

まとめ

仕事が面白くないと感じている人に向けて、その理由と対処法をまとめて紹介しました。分類は同様でもそれぞれ理由は異なるはずです。自分の理由に近しいと感じたものの対処法を、ぜひ参考にしてみてください。

本記事で紹介した対処法を行い、自分が納得できる道を選び、幸せなキャリアを歩んでいきましょう。
 



<ライタープロフィール>
高下 真美

新卒で人材派遣、人材紹介企業に入社し、人事総務営業コーディネーターに従事。その後株式会社リクルートジョブズ(現株式会社リクルート)に転職し、営業として8年勤務後、HR系ライターとしてフリーランスへ転身。現在は派遣人材紹介人事系メディアでの執筆、企業の採用ホームページの取材執筆の他、企業の人事営業コンサルタントとして活動中。