頼み方にはコツがある!ビジネスシーンで役立つ頼み方テクニック5選
仕事で周りの人に頼みごとをする場面、よくありますよね。ただ、相手が忙しいと頼みづらかったり、仕事を押し付けていると思われるかも…と心配したり、頼みごとを難しいと感じている人も多いはず。けれども、仕事ができる人ほど、頼みごとをするのが上手なんです。今回は、頼み上手になるためのヒントをご紹介します。
目次
ビジネスシーンで役立つ!頼み上手のメリット
どんなに能力が高い人でも、ひとりの人間が仕事をこなせる量には限界があります。全ての仕事を自分でやってしまおうとすると、手間も時間もかかり、ミスをしてしまうことも。頼み上手な人は、自分のできること、できないことを把握して、できないことを周りのできる人に頼むことができます。決して楽をしているというわけではなく、得意なことは自分が引き受けて、不得意なことを周りの人たちとカバーしあっているのです。
それにより自分自身も余裕を持って仕事を進めることができ、職場全体で仕事の効率やスピードが上がります。また、周りの人たちと助け合いながら仕事を進めることで、社内のコミュニケーションも活発になります。
人に上手に頼めない、
仕事をお願いできない人の特徴
頼み下手な人は、本当は人に頼んだほうがいいことも自分で背負い込んでしまい、締め切りに間に合わなかったり、無理をして体調を崩したりすることがあります。
がんばっているのに、気を遣っているのに、評価につながらない……と悩んでいる人は、少しずつでもいいので周りの人を巻き込んで仕事をすることを心がけてみましょう。
<頼み下手な人の特徴>
□なんでも自分の力でやりきらなければいけないと思っている
□しっかり者と周囲から言われるような性格
□真面目でがんばり屋
□人に迷惑をかけてはいけないと思い込んでいる
仕事をお願いするときの頼み方テクニック5選
頼み下手な人の特徴にあてはまっていると思った人は、まずは5つのポイントを押さえて、お願いするときの参考にしてみましょう。
1. 頼むタイミングを見計らう
頼みたい相手が忙しそうにしているとき、考え事をしているとき、重要な会議を控えているときに、頼みごとをするのは避けましょう。職場の人のスケジュールを共有している場合は、相手のスケジュールを確認して、「今、少しお話ししてもよろしいですか?」というように、まずはお伺いをたててから、本題を切り出すようにしましょう。
2. 謙虚な態度でお願いする
頼みごとをする相手がたとえ後輩であっても、「お願いをする」という謙虚な姿勢と言葉遣いを心がけるようにしましょう。自分が何かを頼めば、相手はそのために時間や手間を費やすことになります。その時間や手間を思いやり、「忙しいところ申し訳ないけど…」などのひと言を添えるようにしましょう。また、「この仕事をしてもらう時間はありますか」と、相手が「引き受ける」「引き受けない」を判断できる余地を残すのもポイントです
3. 頼む理由を明確にする
頼みごとをするときは、頼まなければならない理由があるはず。焦ってしまうと、つい「何をいつまでに」だけを伝えがちですが、「何のために(目的)」、「なぜ頼むのか(理由)」を明確に頼む相手に伝えることも大切です。
たとえば、「上司から、明日のプレゼンで使う追加資料を今日の〇時までに準備するようにと言われたけれど、ひとりでは間に合いそうにないんです。申し訳ないけれど、一部の資料作成を今日の△時までにお願いできないでしょうか?』と伝えると、目的・内容・理由・期限もわかり、頼まれた側も協力しやすくなります。
頼みごとがとても重要である場合は、「このプレゼンが通れば今期の目標を達成します」など、相手に理解してもらえるように伝えると、さらに効果的です。
4. 「あなただからやってほしい!」と相手の自尊心をくすぐる
頼みごとをする際は、いい意味で相手を乗せ、心地よく引き受けてもらえるようにするのもポイントです。たとえば、「この業界のことをよくご存じのAさんにお願いしたいです」「以前にBさんが作った資料がわかりやすかったので、お願いしたいです」など、相手が気持ち良くなる言葉も添えるようにしましょう。
「あなただから頼みたい」「あなたを見込んでお願いしたい」という姿勢は、相手に協力してもらえる可能性が高まります。
5. 「No」と言われた場合、不安を払拭し「Yes」を引き出す
頼みごとをしても、相手から「その時間に間に合うかどうか……」「その作業はやったことがなくて……」などと断られそうになることもあるでしょう。でも、そこであっさり引き下がってしまっては頼み上手にはなれません。
相手からネガティブな答えが返ってくる場合、頼みごとに対して相手が不安に思っていることが多いです。たとえば「締め切りに間に合わないかも」など納期を不安に感じている場合には、「締め切りを何時間遅らせることができれば、お願いできそうでしょうか?」、「私もサポートするので手伝っていただけませんか?」というように相手の不安を解消する提案をしましょう。こうすることで頼みごとを引き受けてもらいやすくなります。
それでも相手から断られたら、「相談にのっていただき、ありがとうございました。急なお願いで、すみませんでした。また機会がありましたら、そのときはよろしくお願いします」などと御礼を伝えたうえで、次の機会につながるようにしましょう。
同じ頼みごとでも、伝え方次第
頼みごとをするときは、気持ち良く仕事を引き受けてもらえるように、相手の気持ちや立場を思いやりながら、伝え方を工夫してみましょう。また、頼みごとを引き受けてくれるかどうかは、日頃の人間関係も大きく影響します。普段から、少し時間があるときに積極的に他人の仕事を手伝う、周囲へ気遣いをするなどのコミュニケーションを意識的に取るようにしましょう。