ストレスの原因は会社・職場のあの人！　嫌いな人に振り回されないテクニック

過去にあんなことをされた、こんなことを言われた…。その事象を冷静に振り返ってみると、「あの時、あの人の状況的に仕方がなかったのかな」など、思っていたほどのことではなかったこともあります。
もしかしたら、思い込みや偏見が自分のなかで増幅して「嫌いな人」を作り上げている可能性もあります。嫌いな人に対して過剰に反応していないか。実は、自分に原因はないか。客観的に考えてみたら、何か糸口が見つかるかもしれません。

嫌いな人のイヤな部分だけに注目していませんか？人はみんな長所と短所があるものです。嫌いな人を冷静に観察したら、実は長所が見えてくるかもしれません。「良いところもあるんだな」と知るだけでも、ストレスを軽減できるでしょう。

また、「同族嫌悪」という言葉があるように、実は嫌いな人には自分と似た部分があるとも言われます。さらに、相手に嫉妬しているから嫌っている可能性もあります。もし、嫉妬しているのなら、「他人と自分を比較する癖をやめよう」などの気づきを得られるかもしれません。嫌いな人を分析することは、自分自身を見つめる良い機会にもつながることもあります。

あなたは嫌いな人のことを「愛想が悪い」と思っていても、上司は「ただシャイなだけ」など、別のとらえ方をしているかもしれません。むしろ、職場の人のなかには、あなたが嫌いな人を慕っている人もいるかもしれません。さりげなく周りの人の意見を聞き、その人がどのように見られているかを知ることが大切です。

職場は仕事をする場所です。会社やチームの目標を達成できれば、それ以上の人間関係を構築する必要はない、という考え方もあります。嫌いな人にエネルギーを注ぐより、会社のなかで自分の成果を出すために必要な業務にフォーカスしてみましょう。嫌いな人とは仕事の話だけをする、というのも回避方法のひとつです。

職場に仲が良い人がいれば、休憩時間など、仕事以外ではその人たちとのコミュニケーションを充実させることを楽しみましょう。イヤなことより楽しいことにパワーを注いでいれば気持ちがハッピーになりますし、嫌いな人に無駄にイライラする時間も減ります。精神的ストレスを減らすためにも関わる人を選ぶことも大切です。

相手によって態度や対応を変えないことは、ビジネスの場では大切なことです。人によって態度を変えていると、逆に自分自身の印象が悪くなったり、仕事に支障が出たりすることもあります。
仕事の場では個人的な感情を出さず、誰に対してもフラットな姿勢を心がけ、最低限の協調性を大事にしましょう。思いやりや常識ある態度はビジネスに欠かせないマナーのひとつです。

いくら嫌いだからといって「嫌いな人を無視する」などの稚拙なコミュニケーションを取ることは避けましょう。自分がされてイヤだと思う言動は、他人に対しておこなうのも控えましょう。さらに、それによって職場でのあなたの評価が下がってしまうこともあります。そもそも職場は仕事をする場です。無視をすることで業務が円滑に進まなくなったら、全体に迷惑がかかってしまうケースもあります。

ただ、嫌いな人に対応することはとてもパワーのかかることです。嫌いな人との関係性を改善しようと努力しても、ストレスがたまるばかりで難しい場合もあるでしょう。そのような場合は、相手と一定の距離を保つことも対策のひとつです。嫌いな人との会話を必要最低限にする、プライベートな会話はしないという選択肢もあることも留めておきましょう。