販売の派遣とは?派遣会社から販売員で働くメリット・デメリットを解説
販売職を目指しているけれど、派遣と正社員では何が違うのか、派遣の販売員として働くデメリットがあるのか気になっている人はいませんか。この記事では、派遣の販売員の仕事内容やメリットもあわせて紹介します。
目次
派遣の販売員の仕事内容
派遣の販売員とは
派遣で販売員として働くと聞くと、どんな業務をするのかイメージが湧かない人もいるかもしれません。どういった業種で働くか、販売のなかでもどんな仕事を担当するかによって、仕事内容が変わってきます。
自分自身がどういった働き方や仕事を求めているのか、下記に紹介する仕事内容を見て、イメージしてみてください。
主な仕事内容
商品の品出し・検品
販売の仕事では、商品の品出しや検品をイメージする人も多いのではないでしょうか。薬局・コンビニ・スーパー・リユースショップ・アパレル・モバイルショップといった主にサービス業では、品出し・検品作業があります。
コンビニやスーパーで扱う生鮮品などは賞味期限の前に必ず商品を入れ替えや、新しい商品が届くなどのタイミングで品出しをします。品出しをする前には、運搬過程での異物混入や商品の破損が起こっていないかをチェックするための検品が必須です。
リユースショップ・アパレルでも新たに商品が届いた場合は、検品をして品出しをします。例えばアパレル、リユースショップのECサイト担当であれば、店舗がないため商品の品出しがない場合も考えられるでしょう。
店舗商品の販売
主にアパレルやモバイルショップなどの場合、店舗に来店したお客様に話しかけて接客し、商品を販売するというのも販売員の仕事のひとつです。
お客様が何を求めて店舗に来店したのか、どんな悩みを抱えているのかなどを接客しながら確認し、希望する商品をご提案して販売していきます。
レジ打ち など
スーパーやコンビニ、アパレル、リユースショップ等でもレジが設けられている店舗を持つ業態の場合、販売員の仕事の中にレジ打ちが含まれることもあります。
レジに並んでいるお客様をご案内しながら、商品バーコードを読み込んで金額を提示し、お客様が選んだ決済方法で処理をします。
販売の仕事に必要な経験やスキル
販売の仕事では対するお客様に心地よくお買い物をしていただくために、臨機応変な対応をすること、笑顔で適切な言葉を話し、スピーディーな対応をおこなうことが重要です。そのため、コミュニケーション能力・判断力・円滑に仕事をこなす能力・店舗や商品のことを理解し、わかりやすく説明するスキルが求められます。
販売の仕事一覧
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派遣の販売員と正社員の販売員の違い
派遣の販売員と正社員でどのような違いがあるのかが気になる人のために、2つの違いを解説します。
派遣の販売員
業務内容の違い
派遣の販売員の業務内容も、基本的に正社員の販売員と同じです。同じ店舗にいるスタッフであるため、お客様にとっては誰が正社員・派遣であっても同様に対応してほしいという要望があるはずです。そのため、正社員同様の対応力や知識が必要といえるでしょう。仕事内容において違うポイントとしては、マネジメント業務に関わる機会が少ない可能性があるという点が挙げられます。
働き方の違い
派遣の販売員の場合はさまざまな店舗で働けるという点で、正社員とは働き方が異なります。
派遣の場合、3年以上は同じ派遣社員が同事業所で働けないというルール、通称3年ルール※があるため、直接雇用と比べ別の企業で働く機会が多いです。
正社員の場合はもちろん別企業の店舗で働くことができないため、派遣の販売員に比べると、働き方の自由度は低いといえるでしょう。
派遣の販売員の場合はいろいろな商品を販売する知識・経験を積める、柔軟な働き方を実現しやすい、異動がないなど、正社員とは働き方に違いがあります。
※通称3年ルール(労働者派遣法(正式名称「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」)の派遣期間の制限)
雇用内容の違い
雇用内容は正社員と派遣社員で異なります。派遣社員の場合は契約期間が定められており、基本的には時給制です。正社員は基本的には長期間働くものという前提で労働契約が結ばれており、時給制ではなく、月給制、あるいは年俸制であることが多いです。
雇用契約や給与形態については、業界や企業に応じて異なる場合もありますので、よく確認してみてください。
派遣の販売員のメリット・デメリット
派遣の販売員として働くうえでのメリット・デメリットが気になる人に向けて、労働者側、企業側の2つの観点から解説します。
メリット
労働者側
労働者側としては派遣という決められた契約期間内の働き方であるため、別のことに興味が出てきた段階で、転職しやすい点はメリットといえるでしょう。いろいろな職種を経験することで、幅広いスキルを磨くことができます。
また、正社員の場合は経験が求められることもありますが、派遣社員の場合、未経験からでも働ける求人が多いという点も大きなメリットです。
企業側
企業側が派遣の販売員を雇うメリットとしては、直接雇用に比べて採用コストがかからない点でしょう。
直接雇用よりも短いリードタイムで人材を派遣してもらえるため、人材不足を直接雇用で採用するよりも早期に問題を解消できる点も大きなメリットです。
デメリット
労働者側
派遣の販売員として働くデメリットは、基本的に昇給・ボーナスがないこと、マネジメント能力があったとしても、派遣という働き方の場合はあまりマネジメントラインに入ることが少ないため、その能力を持て余す可能性があるという点が挙げられます。
企業側
企業側のデメリットは、派遣の3年ルールがあるため、派遣の販売員の育成をおこなった場合でも、派遣社員としては継続して勤務してもらえないという点が挙げられます。
しかし、派遣会社に紹介料を支払えば、本人の希望を確認した上で直接雇用に切り替えることも可能であるため、その方法を検討することも選択肢の一つです。
まとめ
派遣の販売員として働くといってもその業種は幅広く、仕事内容も多岐にわたります。また、企業によって働き方や待遇も異なるため、自分自身がその仕事に何を求めるのかを明確にすることが重要です。
この記事で紹介したメリットのなかで魅力に感じたことをたどっていけば、自分の目指す働き方を見つけられるはずです。納得のいくキャリアを歩めるように、考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
- ライター:高下真美
- 新卒で人材派遣、人材紹介企業に入社し、人事・総務・営業・コーディネーターに従事。その後株式会社リクルートジョブズ(現・株式会社リクルート)に転職し、営業として8年勤務後、HR系ライターとしてフリーランスへ転身。現在は派遣・人材紹介・人事系メディアでの執筆、企業の採用ホームページの取材・執筆の他、企業の人事・営業コンサルタントとして活動中。