派遣はブランクがあってもOK?

派遣はブランクがあってもOK?

結婚、出産や介護などやむを得ない事情で仕事から離れる期間=ブランク。しっかりと現状を把握せずに、やみくもに応募したり、面接を繰り返したりして、自信を失ってしまうことも……。社会復帰を考える際に派遣から再スタートするメリットをお伝えします。

ブランクの主な理由

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結婚や出産、介護、体調不良など、ライフステージが変化していく中で、離職期間が長引いてしまうことは多いものです。結婚、出産を機に一旦はキャリアを中断して、子育てに集中するという選択をする人も多くいます。そして、子育てが一段落したタイミングで社会復帰を考えるということも多いようです。
5年、10年とブランクが長いと、本当に就職できるのか不安になってしまうこともあるでしょう。
しかし、ブランクを過度にマイナスに捉える必要はありません。離職前に接客業の経験のある人はコミュニケーション能力が評価されたり、子育て中のPTAでの役員経験が買われて採用されたというエピソードもあります。
業界や職種、会社によってブランクの捉え方はさまざまなので、ブランクがあることに目を向けるのではなく、ブランク中を含め、これまで自分がやってきたことに目を向けてみましょう。

社会復帰に派遣がおすすめの理由

いざ就職活動の前線に身を置いてみるとなかなか就職先が決まらず、「現実は厳しい!」と感じる人もいるかもしれません。ブランクのあるなしに関係なく、「条件のいい」会社に応募が偏っており、知らず知らずのうちに競争率の高い求人ばかりに挑戦してしまっていることが原因であることも。しかし、求人票や就職サイトの情報で判断する「条件のいい仕事」と「自分に合う仕事」はまったく違うこともあります。
自分にとって仕事とはなんなのか、仕事に何を求めるのか、やりがいなのか、お給料なのか、働く時間や場所なのか。人それぞれだと思います。まずはそれを分析し、明確にして、自分にとっての「いい仕事」について考えることが大切です。また、就職が決まらないからと焦ってしまい、やみくもに履歴書を送ったり面接に行ったりして、結局理由もわからないままに不採用を繰り返してしまうケースも見られます。そのような就職活動では心身共に持ちません。

そこでおすすめなのが「派遣会社のコーディネーターと一緒に就職活動を行う」という方法です。社会復帰に向けての就職活動に大切なのは、「ひとりで抱え込み過ぎないこと」「専門家にサポートをお願いすること」。就職のプロの手を借りて戦略的に進めましょう。
派遣会社は、会社や仕事についての情報をたくさん持っており、さらにコーディネーターへキャリアや仕事について相談ができます。派遣会社に登録してみて、信頼できる担当者に出会うことが就職活動の第一歩。自分に合う担当者に出会えたら、これまでのキャリアや経験、自分のやりたい仕事や、働き方などについて相談しながら、整理して行きましょう。そしてこれからのセカンドキャリアをどう築いていくかをじっくり考えながら、次のステップに進みましょう。派遣会社が開催しているスキルアップ研修など社会復帰のために参加するなど、計画的に社会復帰の第一歩に踏み出せるはずです。

社会復帰のポイント

派遣はブランクがあってもOK?_3

社会復帰するために就業先の仕事は、「今までのキャリアを活かそう」と無理に考えてなくても大丈夫です。
社会復帰は、「セカンドキャリアのスタート」と考えましょう。あえて職種を絞らずに、自分の能力を決めつけることなく、自由な発想で「やりたい」「楽しそう」と思える仕事に挑戦してみてください。
先にも話しましたが、社会復帰のための就職活動において、派遣会社のコーディネーターは自分のキャリアを新しく築くための最大のサポーターです。あなたの話を親身に聞き、キャリアについてアドバイスをしてくれるだけでなく、自分ひとりでは気づけなかった可能性や仕事に出会うことができるかもしれません。
そのためにはまず、気になる派遣会社に登録してみましょう。キャリア相談に力を入れている派遣会社や、社会復帰のための研修など実務的なサポートが充実している派遣会社、大手企業の仕事が多い派遣会社など、派遣会社によって強みや特徴があります。
派遣社員としてスキルと経験を身につけたら、次のステップとして正社員に転職できる可能性も開けます。まずは社会復帰の第一歩として、「派遣」という働き方を考えてみてはどうでしょうか。

まとめ

社会復帰のための就職活動で大切なのは、「就職のプロ」と一緒に第一歩を踏み出すことです。そういう意味で派遣会社のコーディネーターは強い味方となってくれるでしょう。相談できるプロが見つかったら、自分のこれまでのキャリアに捉われず、新しいキャリアを踏み出すこと。誰でも、どんな仕事でも、今から始めれば10年後にはキャリア10年のベテランになれるのです。

そう考えるとブランクがあったとしても決して遅いスタートではありません。「就活」は、自分の今後の人生をイメージしてみる、いい機会かもしれません。世の中の動きも、派遣会社等のサポートも、どんどんよくなってきています。決してひとりで頑張るのではなく、あらゆるプロのサポートをかりて、いい社会復帰を実現させましょう。

※当コラムに掲載されている情報は2018年11月時点のものです。
ライター:キャリアカウンセラー
一ノ瀬 真理子(いちのせ まりこ)

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